ふかさわくん【紫】

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あっという間に長かったテスト期間が終わり、最後の教科の解答用紙を回収するしょっぴーの顔は分かりやすく生き生きしてて思わず吹き出す。



「やっと終わったー！イェーイ！」



しょっぴーと深澤くんと樹くんが仲良くハイタッチ。

幸せそうで何よりだよ。




「はー、やっと終わったねテスト」

「ほんとだねー」




ハルが「この後けんちゃんとデートなの」と嬉しそうに微笑む。

可愛いなぁ、ハルは。ほんとにやっすーが羨ましい。




「楽しんできてねハル」

「うん！じゃあねA」




そう言って幸せオーラをまき散らしながら教室を出て行ったハルを見送ると、しょっぴーがまだ残っていて「この後予定ある？」と聞かれる。




「アイス奢るって約束したやつ。今日どう？」

「え、行く！てか、ほんとにいいの？」

「俺約束はちゃんと守るから」

「さすがじゃんしょっぴー」




ということで今日はしょっぴーにアイスを奢ってもらうことに。

人がまばらになった校舎をしょっぴーと二人で歩き、学校から出る。

電車に乗ってショッピングモールに向かい、アイスの前にふつうにご飯食べようってことでファミレスに入った。




「てかお前彼氏とか作んねーの？」




さっきまで他愛もない話をしていたのに急にそんなことを聞かれて軽くむせる。

そんなわたしを見てうははと笑い、で、どうなのってニヤニヤ。




「好きな人ができないの」

「悲しいやつだな」

「しょっぴーも彼女いないじゃん！」

「うっせぇ！」




今は友だちと遊んでる方が楽しいんだよ、とドリアを食べる。

そんなのわたしだって友だちと遊んでる方が楽しいし。


……まあ、ハルや他の友だちには彼氏がいるんだけど。

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