ふかさわくん【紫】

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「そう言えば北斗とは何もねーの？」

「それみんな言うけどなんもないからね？」




ここ最近、よく北斗くんの名前を出される気がする。

ほんとに何もないのになぁ。




「去年から仲良いじゃん。付き合うんじゃねーのみたいな噂ばっかだったよお前ら」

「なにそれ。北斗くんもそんな気ないでしょ、なんか申し訳ないんだけど」

「北斗って女子とそんな仲良くするタイプじゃねーし、もしかしたらあるかもよ？」

「ニヤニヤすんのやめてくれる？」




完璧楽しんでるな、こいつ。

ぐははって笑い声をあげるしょっぴーに呆れてため息をつく。


てか、そんな噂があったなんて知らなかったんだけど。




「でも最近ふっかと仲いいじゃん。ふっかはアリ？ナシ？」

「別に深澤くんも、」

「ナシ？」

「だからアリとかナシとかじゃないんだってば」




そんなの考えたことないし。

それに、アリとかナシとかどうとも言えないでしょ。





「ふっかってチャラく見えるかもしんねぇけど結構いいやつだよ」

「…優しいもんね、深澤くん」

「まぁ、なんつーか意外と周りにいい人がいたりするんじゃね？」

「うん…？」





しょっぴーとこういう話をするのは滅多にないからなんか変な感じ。

明日から北斗くんを見ても深澤くんを見てもなんかそわそわしちゃう気がする。



ご飯を食べ終わり、ショッピングモール内をぶらぶらすることに。

普段メンズブランドのお店に行くことなんてないから、なんか新鮮で楽しかった。


その後アイス屋さんに行って、好きなもの選んでいいよって言うから、ダブルを頼むと可愛くねぇとか言われたけどそんなの気にしない。

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