ふかさわくん【紫】

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やっとタピオカの列に並び、はやく飲みたくてそわそわしちゃう。

すると後ろから笑い声が聞こえてぱっと振り返ったら深澤くん。




「そんな好きなの？タピオカ」

「うん。かなり好き！」

「見ててわかる、めっちゃ楽しみにしてんだなって」

「……そうかな？」





深澤くんにそう言われてそんなに分かりやすかったかなってちょっと恥ずかしくなる。





「Aちゃん的には何がおすすめ？」

「えっ、」





不意にAちゃんって呼ばれたことにビックリする。

深澤くんは特に何も気にしてないみたいでしどろもどろになりながら自分が好きなドリンクを伝える。




「へー、俺それ飲もっかな」




なんでさらっと名前呼べちゃうんだ。

深澤くんのコミュ力の高さに圧倒される。

樹くんたちもなかなかのコミュ力オバケだけど深澤くんもか。



さっきとは違う理由でそわそわしながら注文を終えて受け取り口に行くと、思ったよりはやく手渡されて思わず頬が緩む。




「はは、めっちゃ嬉しそうじゃん」





どうやらにやけてしまったところを深澤くんに見られたらしい。

やばい、やばすぎる。これは恥ずかしすぎる。



そのまま深澤くんから逃げるようにハルの元へ。

やっすーに邪魔そうな顔されたけど今はそんなのどうでもいい。




それからみんな揃ってジェシーくんの変な音頭で乾杯して、また大爆笑。

タピオカ飲むだけでこんなに疲れるのとか初めてなんだけど。




「やぶっちゃんうまいー？」

「おいしー」




樹くんのストーリーに載せられたけどタピオカが美味しすぎるからどうでもいいや。

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