【呪術廻戦】愛してるって言葉ほど、意味のない言葉はない【男主】

５ ページ6

「A！」

『何？』

「もう一回、俺とやり直そう」

『やり直す？』

「全部最初から。俺ちゃんとお前の話聞くし、お前の言うことなら何だって」









何人もいるうちのたった一人に過ぎなかった

呪術界では最強で、名前の知られてる同級生

一見してみれば優良物件で扱いやすい。これほど都合のいい奴はいなかった

だけど、段々とめんどくさくなって切り捨ててしまおうと昨夜、俺はわざとこいつの任務帰りにわざと他の男に抱かれた









『俺のしたこと許せるの？』

「許す」

『そんなに俺のこと好きなの？』

「好きだ」

『でも俺は悟のこと好きじゃないよ』








これっぽっちも。




朝、教室で五条悟は口を開いたまま目を蒼く俺を見つめる

普通ならありえない。だけどそのありえないことをこいつは許してやり直そうと言った

女も男も、そこらにいるのに








「A、俺はお前のこと本当に」

『どうでもいいよ。愛してるなんて、どうだっていい』

「A！」

『自分が特別だなんて思ってんの？幸せだね』







吐き気がする

体の奥から迫り来る気持ち悪さに席を立って教室を出る

その後を悟は追って来ようとしたが思い止まったのか俺はそのまま高専から離れ街にでた








愛してるなんて、気持ち悪い






ムカつく

ムカつく

６→←４

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す