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103話 ページ4

岳斗side


「特訓? それで3週間も休んでたってのか? 」

「うん……風邪は昨日からだけどね。それに、今までカツアゲされてたせいで今月ピンチだから、バイトのシフトを毎日入れないと生計が成り立たなくて……」

「カツアゲだなんて……聖さんも嫌なら嫌って言えば良かったじゃないですか! それか、先生や他の人に相談するとか! 」

真冬が激昂する様に言うと、聖は首を横に振った。

「それが出来ないんだよ。カツアゲしてきたグループのリーダーは有名な国会議員の息子でね、逆らったりすると学校を退学させられ、バイトもクビになる。実際、そうなった子を僕は何人も知ってる」

そう語る聖の目は、アルティネイターで元チームメンバーに絡まれてた時と同じく光が宿っておらず、その言葉の裏側には何かがあるように感じた。

「全部僕が最弱なのが悪いんだ。元チームメンバーに苛められるのも、不良達にカツアゲされるのも、僕が意気地無しの弱虫だからだ。
ブレイダーを始めてから3年目……ランクも上がらなければ魔隆を一匹も倒せない。
オーバーレイヴンも普通なら使えるようになってる頃なのに……僕は未だそれが出来ない」

悔しそうに聖はギュッと拳を握り締める。

「みんなの足を引っ張らない様に人一倍努力しても、結局はこんなザマだ。
僕は何をどうしても最弱には変わりない、僕は……自分がいる生きる為なら、仲間も見捨てるクソ野郎なんだ」

聖が話し終わると、全員が気まずそうに顔を伏せた。

「そう……だったんだ……私、今まで聖の気持ちに気づかずに……」

「あー……その……なんかごめんな……気分悪くさせちまったな……」

「私もごめんなさい……無責任なこと言っちゃいましたよね……」

「良いよ、元々は何も言わずに休んでた僕が悪いんだ。みんなが気にすることなんてない」

顔を俯かせる3人に向かって笑顔を見せ、心配させないようにするが、どうにも俺にはヘラヘラと笑って自分の気持ちを押し殺してるようにしか見えなかった。

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作者名:赤猫 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2019年10月22日 9時

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