離れられなくて。 (ページ26)

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脱衣場に入ると、すぐさま服の匂いを確かめる

やっぱり、忠義が触れた所には

忠義の匂い

私の落ち着く匂いでもある。

「 .. 会いたいなぁ。」

さっき会ったばかりなのにそう思ってしまう。

ガリガリになってたけど、今日は

ちゃんとご飯食べたかな？

私が作って満たしてあげたい

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.. そういえば、1回忠義にご飯作ってあげたなぁ

カレー♪カレー♪ ってウキウキしながら

私の料理が完成するの待っててくれてたっけ

可愛かったなぁ、あの時は。

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鏡を見れば、少しニヤけた顔

その顔は忠義と付き合いたての頃の時のよう

「だめだだめだ、気を引き締めないと」

バシバシ、と顔を叩きシャワーを浴びる

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シャワーを浴び、脱衣場を出ると目の前には

丸山。

丸「 A様、少々お時間よろしいでしょうか？」

「うん、大丈夫だけど .. 」

丸山が私に用なんて珍しい。

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丸山が案内したのは、丸山の部屋

がちゃがちゃしてなくてスッキリしていた

初めて入ったかも。

「で、用はなに？」

丸「ちょっと、お待ちください」

ゴソゴソっと棚を探る丸山

棚の中は案外ごちゃごちゃ

丸山らしいかも。笑

あったー！、と喜ぶ丸山の片手にはガラケー

丸「 A様、こちらをお使いになって

ください♪ 」

はい、と手のひらに乗せられるガラケー

「でも、私スマホ持ってるよ？」

携帯なんて一つでいいし ..

丸「大倉様とのご連絡にお使い下さい。

これなら着信やメールが誰から来たか

開けないとわからないので便利ですよ♪ 」

と、言う丸山

確かに、スマホなら名前が出てしまう。

「ありがとう、丸山」

丸「いえ、A様の為です。」

丸山が執事で良かった。

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