常守朱2 ページ8
何故か私と狡噛さんは唐之杜さんと分析室のモニターから見ることになった。
宜野座さん曰く、いきなり大人数で押し寄せたら萎縮してしまって話すことも話さなくなってしまう、らしい。
なので大人しく待機、というわけだ。
『こんにちは、さっきは手荒な真似してごめんねー』
縢くんと宜野座さんが少年のいる白い部屋…医療室の一室へと足を踏み入れたのが確認できた。
最初は宜野座さんが矯正保護施設がいいと言うのをみんなでそれはだめと掛け合って医療室に寝かせてもらったのだ。
壁際で壁に手を当てていた少年は縢くんを見るなり、嫌悪感があったのか警戒しているのか目を少し細めた。
「まぁ…そりゃあ出会い頭いきなり気絶なんてさせられたら…」
「俺でも警戒する」
『ここは公安局の一室だ、コイツに聞かれたかもしれないが改めて聞かせてもらう。名前は?』
『こ、こうあ…え?ど、どこですかそれ』
公安局、と名前を聞いて少し混乱した様子を見せて慌てた。
…まさか、公安局を知らない?
「記憶喪失ですかね?」
「さぁ…演技かもしれないが…」
首を傾げながら続きを見守る。
『えっと…沢田綱吉です…』
『何歳、最近起こった出来事は』
『ギノさん質問しすぎだって!』
『ち、中学二年生で…えーと…』
ニュースは見ないのか考え込んでいた。
30秒ほど黙り込み、ぱっと顔をあげやっと思いついた、と言わなくてもわかるくらいにスッキリした顔で告げた。
『あっ、世界で大きな地震がありました』
「…地震なんてあったか?」
「なかったかと…世界で同時に、ということなんでしょうかね、あの少年の言うことは」
「そうそうないぞそんなこと」
ますます疑問が増える。
唐之杜さんは彼ら会話を聞きながら、単語をメモし、調べて纏めている。
仕事が早くて尊敬…
『もっとあっただろう他に』
宜野座さん苛立った様子を見せるとひっ、と小さく悲鳴をあげて萎縮する。
『あーもうほらびびってんじゃん、ギノさん何やってんの』
『縢、口を慎め』
『はーい…あぁツナヨシくん、俺らに聞きたいこととかある?さっきは質問攻めしちゃったから…あ、答えられるやつだけね』
手を合わせて謝り、少し少年に近づく。
あのことをよっぽど警戒しているのか、ツナヨシという少年も同じ位後ろに下がる。
『…あの、貴方達はなんなんですか…?』
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モヤシ - クロロクさん» コメントありがとうございます。そして申し訳ございません。恐らく今後の更新の可能性はございません。続きを楽しみにしてくださっていたのに本当に申し訳ありません。そして、応援ありがとうございました。 (2019年2月19日 3時) (レス) id: e278d8c87c (このIDを非表示/違反報告)
クロロク - とっても面白くて続きがメッチャ気になります。 なので頑張ってください! 応援してます!! (2016年11月12日 22時) (レス) id: 912789403d (このIDを非表示/違反報告)
モヤシ(プロフ) - かえぽんさん» ありがとうございます! 都合が合えばすぐに更新いたします!お待ちくださいませ。 (2015年8月22日 10時) (レス) id: 98a9382af4 (このIDを非表示/違反報告)
モヤシ(プロフ) - 三崎さん» ありがとうございます\( ´ω` )/ (2015年8月22日 10時) (レス) id: 98a9382af4 (このIDを非表示/違反報告)
かえぽん - めっちゃ面白いです!この続き…できればお願いします!orz (2015年8月4日 16時) (レス) id: 6a09bcb759 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:剣姫 モヤシ | 作成日時:2015年1月20日 14時