【魔法科高校の劣等生】司波家の長男、じゃなくて長女です

4話 ページ5

昼 食堂
「あ！夜月様、深雪様！」

声を掛けてきたのはエリカだった。他にもレオや幹比古、そして昨日紹介された美月がいた。

「皆、揃って昼食？」

「はい。宜しければお嬢様もどうぞ」

「そうさせてもらうわ」

「では、私もご一緒させてもらいますね。お姉様」

「えぇ」

この際周りは完全無視である。

午後 遠隔魔法実習室
「あれが七草先輩の…」

「全弾命中だ！」

「幹比古、あの魔法は参考になるからよく見ておきなさい」

「！はい」

今、真由美が使った魔法は空気中にある二酸化炭素を集め、ドライアイスを形成して

打ち出す魔法。一見古式魔法を主に使う彼には関係ないように見えるが、

二酸化炭素を集めた無色無臭の空間に相手を誘導させると相手は中毒症を起こして

無力化出来るというわけで、彼には良い参考になるのだ。

放課後 Ｅ組
「皆、帰りましょう」

「「「お嬢様！！？」」」

四葉縁者の全員が驚いた。まさか次期当主候補筆頭である主の姉妹が直々に

迎えに来るとは思ってなかったのだ。

「ちょっ…範蔵さん！？」

「すまん…止めたんだが聞かなくて」

「お嬢様…」

意外と自由奔放(頑固？)な姉妹だった

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