危なっかしい君の隣は【となりの坂田】

隣にいたい 出会い編 2 ページ4

坂田side



ピピピピピピピピッ

ｶﾁｬ


ふわぁぁ。


今日も元気に頑張るで！


どうせ早く学校なんて行ったところで楽しいことあらへんしゆっくり行くことにしよう。




朝食もとり終えて準備でもするかぁ。


おっと。薬を飲むのを忘れるとこやった。


薬飲まんと途中で具合悪くなんねん。

僕が病気っていうことは誰にも言ってへん。

やから、バレたないねん。


わっ！もう時間やん。行かんと！


学校に着いてボーッとしてると担任が入ってきた。


話によると転入生が来たらしい。

どんな子やろ？

ちょっと気になる。


名前は咲原 Aちゃん。くりくりした目で美人っ
ていうよりは可愛い女の子。

って、何考えとるんやろ。


咲原さんは僕の隣の席になった。近くで見るともっと可愛いことが分かった。

とりあえず話しかけてあげよう。


坂田「よろしくな！ﾆｺｯ」

緊張してるのか作り笑いだったけどその笑顔は可愛い太陽のような笑顔だった。


下校時刻になったから咲原さんと帰ろうと思った。

元気に声を掛けると一緒に帰ることをOKしてくれた。


咲原さんを家まで送ると分かったことは僕と咲原さんの家が近いこと。

朝も一緒に行きたいなぁ。

自分でも少し強引やなと思ったけど咲原さんに朝も迎えに来るということを伝えた。


家に帰ってきたら明日が楽しみになった。


早く寝て少しでも明日が早く来るようにしよ。









よっしゃ！朝来たぁー！今日は早めに出よう。

咲原さんに会いたい…。


坂田「おっーす！おはよー！」

A「お、おはよう！」


昨日より元気やなぁ。良かった。僕のこと鬱陶しいとかは思っとらんのやね。


坂田「お！今日は昨日より元気やね！
寝たら元気になったん？」


咲原さんはうんと答えた。その答えに少しがっかりした自分がいた。

僕が来てくれて嬉しいって思ってくれたら嬉しいんやけどなぁ。


そんなことを思っていたら

ｶﾞｯ! ﾄﾞｽｯ!


わわわ！咲原さん転んでもうた。怪我しとらんよね。


とりあえず

坂田「咲原さん、大丈夫？ほれっ」


手を差し伸べた。すると笑いながら僕の手を掴んだ。

そんな姿が愛おしかった。

何だか心の奥があったかくて苦しくて不思議に思った。


何やろこの気持ち。もしかして病気が悪化したんかな？









いや、違う。


病気じゃない。そんな気がする。


これが恋なんかな？


僕は咲原 Aちゃんに一目惚れしたんや。





でも……。僕には病気がある。

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