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「そもそもマルフォイって、真緒に対しては気味が悪いくらい優しいのよ」
ハーマイオニーが付け足すと、ジニーも大きく頷いた。
「そうそう。クリスマス、バレンタインでしょ?ホグズミードのお土産とか。それに何度か助けてもらったんでしょ?」
「うん。ああ見えて、親切なの」
「親切っていうかーー…真緒には、そうする価値があるってことよ。そこまでされたら、誰だって嬉しいじゃない?嫌な部分があっても許せるというか…」
「心の底から嫌えないものよ」
訳知り顔の二人に頷いていると、ロンはぽかんと口を開けたままだ。
「じゃあ、君、マルフォイが好きなの?」
「違うわロン!」
真緒は大きな声で否定した。
だが赤い頰のせいで説得力はまるでない。
「友人としての話よロン」
「真緒もそんなにムキにならないで」
落ち着いた様子のハーマイオニーとジニーに宥められ、真緒は赤いまま、ふんと鼻を鳴らす。
「ーーー何にせよ、ドレスローブは必要みたいだ」
ハリーがひらりと紙切れをかざした。
話している最中に、ホグワーツからの梟便が来ていたらしい。
「はい、ロン。こっちがハーマイオニー、それにジニー、真緒も」
ハリーに渡されたホグワーツからの梟便を開いてみるが、記載はない。
3年生の2人には案内がないのをみる限り、4年生以上なのだろう。
「あら!ホグワーツの梟便が来たのね、明日にでも買いに行きましょう!」
タイミングよく現れたモリーおばさんのお陰で、ドラコの話題はお終いとなり、買い物の話に切り替わった。
真緒はホッとしながら、ドラコの手紙を見返す。
燹次次
そういえば、マトモなドレスローブは一着くらいあるんだろうね?大恥かきたくなきゃ、忘れず持ってくることだね
ドレスローブの準備なんて、書いてなかったのに持って行くべきなのだろうかーーー
(ドラコは3年生にも同じ案内が来てると思ったのかしら)
そう結論付けた真緒は、ドレスローブのことは忘れてホグワーツ行きの準備をするのだった。
fin.37
#ドラコの出番が中々来ない
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M.S(プロフ) - 星ぶどう様*また気になる箇所等あれば教えてください(^^)/ (2020年2月27日 23時) (レス) id: ff3e6ddaf7 (このIDを非表示/違反報告)
星ぶどう(プロフ) - M.Sさん» すみません、そうですね。本当にややこしい…(笑) (2020年2月27日 16時) (レス) id: 6721536779 (このIDを非表示/違反報告)
M.S(プロフ) - 連投すみません!やはりハリーは11歳の誕生日に入学許可証を貰っていることから、14歳のようです。星ぶどう様の言われるように、9月〜1年のため、早く生まれる子は1年生になってすぐに12歳になるようです!ややこしい…笑)引き続きたのしんでいただければと思います* (2020年2月26日 20時) (レス) id: ff3e6ddaf7 (このIDを非表示/違反報告)
M.S(プロフ) - 星ぶどう様(*^^*)コメントありがとうございます!6年生のセドリックが17歳の年齢線をクリアしていることから、4年生の場合、14歳と15歳の生徒がいると判断しました!一度ちゃんと確認してみますね! (2020年2月26日 20時) (レス) id: ff3e6ddaf7 (このIDを非表示/違反報告)
星ぶどう(プロフ) - 面白いです!面白いんですけど、31ページ、ハリーは7月が誕生日なので、まだ13才だと思います!英国は9月から6月までが一年間なので…。ちなみにドラコは誕生日が6月5日なので、遅い方ですね。長文すみません。更新頑張って下さい! (2020年2月26日 18時) (レス) id: 6721536779 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:M.S | 作成日時:2020年2月9日 21時