36-1:クィディッチワールドカップ ページ15
「エイモス・ディゴリーだ」
既視感ある中年男性と握手しながら、真緒は頭をひねった。
「やあ、真緒」
「セドリック！」
(セドリックのお父さんね！)
ハンサムな青年が真緒に手を振り、木の上からぴょんと降りた。
(なるほど、ジニーが手紙で言っていた一緒に行くメンバーって、セドリック達のことか…)
オッタリー・セント・キャッチポールという村に着いたのは午前4時半。
そこから丘の頂上まで何とか登りきったのは、ワールドカップ観戦に行くというジニー達と一緒に行こうと約束したからだ。
グリーングラス家に泊まり込んで、朝方4時起床で付き添い姿くらましで村まで移動した。
「アーサー達は遅いな…もうすぐ時間だというのに」
「僕が見てくるよ。木の上からならよく見えるだろうし」
真緒は軽やかに木に登り始めたセドリックを見送り、丘から辺りを見渡した。
「来たみたいだ！」
すぐにセドリックの声がして、少ししたら真緒にも複数の人影が確認出来た。
登ってくる一行に大きく手を振って真緒は「おはよう！」と笑顔を送る。
「朝から元気だね…」
心底眠そうなロンにそう言われ、真緒は「ロンこそ、早く起きてよ」と小突きながら、セドリックが見つけてくれたポートキーまで誘導する。
＊
ポートキーで移動してからも、歩かなければならなかった。
疲れと戦いながら、なだらかな坂道を登りきると「クィディッチ・ワールドカップへようこそ！」というウィーズリーおじさんの一声と共にキャンプ場が一望できる場所に到着した。
真緒も含め、子供たちの表情は輝いた。
太陽に照らされた広場一面に、人が溢れている。
世界中から人が集まっていて、色んな言語が飛び交い、服装も様々だ。
朝5時にも関わらず、これから始まる決戦への熱気と活気で真緒達も自然と胸が高鳴る。
「じゃあこの辺で！」
ディゴリー親子と分かれると、真緒はウィーズリー家の隣のテントへと入りこむ。
(見た目は小さいのに、中は広々してる…！)
早起きした分、夜まで寝ようと思っていた真緒だが、テントの外から聞こえる賑やかな声や音の中出来るはずも無かった。
ジニー達とグッズを買いに行って、プログラムの選手紹介を見たりしていると、あっという間に時間は夕方へと進んでいた。
＊
「さあ、登って！一番上だぞ」
何百人がひしめくスタジアムの中を、真緒は目の前のハーマイオニーを見失わないよう必死で追う。
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M.S(プロフ) - 星ぶどう様＊また気になる箇所等あれば教えてください(^^)/ (2020年2月27日 23時) (
レス) id: ff3e6ddaf7 (このIDを非表示/違反報告)
星ぶどう(プロフ) - M.Sさん» すみません、そうですね。本当にややこしい…(笑) (2020年2月27日 16時) (レス) id: 6721536779 (このIDを非表示/違反報告)
M.S(プロフ) - 連投すみません！やはりハリーは11歳の誕生日に入学許可証を貰っていることから、14歳のようです。星ぶどう様の言われるように、9月〜1年のため、早く生まれる子は1年生になってすぐに12歳になるようです！ややこしい…笑)引き続きたのしんでいただければと思います＊ (2020年2月26日 20時) (レス) id: ff3e6ddaf7 (このIDを非表示/違反報告)
M.S(プロフ) - 星ぶどう様(*^^*)コメントありがとうございます！6年生のセドリックが17歳の年齢線をクリアしていることから、4年生の場合、14歳と15歳の生徒がいると判断しました！一度ちゃんと確認してみますね！ (2020年2月26日 20時) (レス) id: ff3e6ddaf7 (このIDを非表示/違反報告)
星ぶどう(プロフ) - 面白いです！面白いんですけど、31ページ、ハリーは７月が誕生日なので、まだ13才だと思います！英国は９月から６月までが一年間なので…。ちなみにドラコは誕生日が６月５日なので、遅い方ですね。長文すみません。更新頑張って下さい！ (2020年2月26日 18時) (レス) id: 6721536779 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：M.S | 作成日時：2020年2月9日 21時
