29-1:王子様の怒り ページ49
一日だけ様子見で医務室で過ごした真緒は、翌日にはぴんぴんした状態で退院した。
それからすぐにイースター休暇に入って、真緒への嫌がらせも落ち着いた。
「休みに入って、良かったわ」
「嫌がらせが終わらなかったら、エジプトで覚えてきた呪いをかけるところだったもの」と続けたジニーに「それはやり過ぎ」と窘めつつ、真緒はふとドラコのことを考えた。
(そういえば、医務室で会って以来見かけてないような…)
結局、ドラコは怒ってしまって真緒の前に現れることはぴたりと止んだ。
そして、同じタイミングで嫌がらせも止んだ。
ジニーと図書館で宿題にいそしんでいると、ひそひそ声が聞こえてきた。
「それじゃあドラコが手玉に取られてるってことじゃない！」
「まさか、下らないことして点数を減らされたから怒ったんじゃない？」
�爛疋薀貝瓩箸いΩ斥佞某申錣�耳をすませていると、ジニーも同じようにしていたらしく、ぱちりと目が合う。
聞こえてきたのは、�爛疋薀海諒�が真緒に言い寄っている�瓩箸いζ睛討如△修慮紊録申錣琉�口だった。
スリザリン生と思われる女子生徒達はひそひそ話しながら真緒達には気付かずに立ち去って行った。
「どういうこと？」
「さっぱり分かんない」
ジニーと二人で首を傾げた。
その疑問の答えは、休暇の最終日にわかった。
「やあ真緒。選択科目は決まったのかい？」
「ええ、数占い学と魔法生物飼育学にする」
「なら尚更あの危険生物はいない方が良い。君が襲われるかもしれないからな」
「私はヒッポグリフよりもスリザリンの女子生徒の方が怖いけど」
真緒がドラコの嫌味に嫌味で返すと、隣に座る端正な顔が険しくなった。
「まだ嫌がらせされているのか？」と声を潜めて聞かれたので、真緒は首を横に振った。
「物の例えよ」
「何だ、紛らわしい」
鼻を鳴らして足を組んだドラコは、図書室なのに課題をする様子も無く真緒の手元の羊皮紙を覗き込もうとした。
「ちょっと、見ないで」
「誰宛の手紙だ」
「…セドリックよ、この間助けてくれたお礼をしてから文通してーー」
「へえ、随分と入れ込んでるじゃないか」
「別にそんなこと…ドラコは？課題しないの？」
「とっくに終わってる。初めての試験だから教えてやろうかと思ったけど、ラブレターなんか書いてたとはな」
嘲るように言ったドラコに「違う」と抗議したが、無視される。
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エマ - ドラコが好きすぎます、、、これからも応援してます！ (2022年3月23日 17時) (
レス) id: 993b960046 (このIDを非表示/違反報告)
M.S(プロフ) - りの様)コメントありがとうございます！意地悪なところや不器用なところがありつつもカッコいいドラコを目指したいので嬉しいお言葉です。応援ありがとうございます、励みになります！ (2020年2月3日 0時) (レス) id: ff3e6ddaf7 (このIDを非表示/違反報告)
りの(プロフ) - はじめまして！めちゃくちゃマルフォイカッコいいです！応援してます (2020年2月2日 23時) (レス) id: 993ddb6aa8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：M.S | 作成日時：2020年1月16日 23時
