26-1:翻訳会とイヤリング ページ39
クリスマス休暇があけた真緒を待っていたのは、これまでにない緊張感を漂わせた一つ年上の三人組だった。
「色々あったみたい」
どうやらシリウス・ブラックとハリーの関係や、謎のファイアボルトの贈り物を巡った諍い、ヒッポグリフの裁判等、様々な問題が休暇中に起こったらしいが、ジニーも詳しくは知らないようだ。
休暇明けは授業や宿題も再開して、聞こうにも自分も課題に追われていた。
母の教育の賜物で、普段、言葉に困ることはなかったが、専門用語等は辞書を引く機会もまだまだある。
というよりも、雰囲気で乗り切れていた一年生の頃よりも、二年生になってからの方が余裕がなかった。
＊
「ねえ、私忙しいんだけど」
「僕だって、わざわざ試合後に来てやったんだ」
休暇明けの最初の土曜日に、スリザリンとレイブンクローの試合が行われた。
その試合で勝利を収めたのはドラコ達スリザリンだった。
その為、クリスマスに言っていた翻訳は無しで、きっと談話室でお祝いだろうと高を括っていた真緒の元に、梟がやって来た。
「しかも場所が厨房だなんて…屋敷しもべ妖精が可哀想だわ」
「言っとくけど、君が寒がりだから此処にしたんだからなーーーおい、紅茶を二つだ」
「はい！坊っちゃま！マフィンもいかがですか？」
「寄こせ」
真緒は雑誌のページの説明を始めたが、ユニフォームのまま来たドラコをじろじろと見た。
「そういえば、ローブは？」
「持ってる、あとで着替える」
「寮でお祝いじゃないの？シーカーなのに居なくて良いの？」
「別に一人居なくてもバレないだろう。ほら、続けろ」
�狎簑丱丱譴�(主にパーキンソンに)�瓩隼廚い覆�ら、真緒は大人しく続けた。
隣に座るドラコは前髪が目にかかっていて、どこを見ているのかあまり分からない。
「そういえば、イヤリングはつけていないんだな」
「え？あ、まあ…」
「気に入らなかったのか？」
髪の間から覗く色素の薄い瞳は、何故か少し不安げに見えた。
「そんなことない。ただ大人っぽいデザインだし…」
「ブレスレットも？」
「や、そっちはつけてるよ？服で隠れるし」
「隠れるからつけてるだって？」
ドラコが「失礼なやつだな」と呟くので、真緒は慌てて付け足した。
「別に悪い意味じゃないわ！まだ3年生だし…何だか、背伸びしてるみたいに見えそうだし」
眉を下げて言った真緒を見て、ドラコは自信満々に鼻を鳴らした。
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エマ - ドラコが好きすぎます、、、これからも応援してます！ (2022年3月23日 17時) (
レス) id: 993b960046 (このIDを非表示/違反報告)
M.S(プロフ) - りの様)コメントありがとうございます！意地悪なところや不器用なところがありつつもカッコいいドラコを目指したいので嬉しいお言葉です。応援ありがとうございます、励みになります！ (2020年2月3日 0時) (レス) id: ff3e6ddaf7 (このIDを非表示/違反報告)
りの(プロフ) - はじめまして！めちゃくちゃマルフォイカッコいいです！応援してます (2020年2月2日 23時) (レス) id: 993ddb6aa8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：M.S | 作成日時：2020年1月16日 23時
