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本当に呪文がかかっているのかーーーかかっていてもなくても、水につければこのカードはなくなるに違いなかった。
そもそも、ドラコが形状変形呪文を使えるということ自体、真緒は驚いていた。
真緒はドラコの筆跡をしっかりと目に焼き付けてハーマイオニーに渡す。
そして、ジニーや他のグリフィンドールの生徒達の視線の中で、ハーマイオニーはゴブレットの中にカードを入れた。
真緒の不安をよそに、カードは小さな泡を立てながらみるみるうちに真紅の、一輪の薔薇へと姿を変えた。
「わぁっーーー綺麗…」
真緒は目を見開いて声を上げる。
野次馬をしていたネビルやディーン達も歓声あげた。
「…かっこつけすぎ」
「流石ね」
片眉を上げて言ったジニーに、ハーマイオニーも苦い顔で同意した。
きらきらと黒曜石の目を輝かせる真緒には聞こえておらず、ロンだけが「差出人を知ってるのかい？」と二人を見る。
「知らないほうが良いわ」
ジニーはそう言ってから、ちらりとスリザリンのテーブルを見た。
プラチナの髪を撫でつけた、普段より血色の良い男子生徒が、頬杖をついてグリフィンドールのテーブルを見ていた。
それも、酷く満足げな表情で。
ハーマイオニーと二人で目配せして、ハーマイオニーは肩を竦めた。
ドラコがいちいち真緒につっかかったり、関わってくる理由なんて分かりきっている。
真緒は勿論、ドラコ本人ですら気付いていないのかもしれないが。
「ハーマイオニー、教えてくれてありがとう！」
「どういたしまして」
「ねえ真緒！一体誰から？」
「教えてよ」
ロンだけでなくいつのまにか現れたパーバティ達も興味津々で薔薇を見ている。
「内緒！」
真緒は薔薇を両手で持って、こっそりスリザリンのテーブルに目をやった。
見慣れたプラチナの髪が見えて、思わず手を振りそうになったが、入学式のことを思い出してとどまった。
(後で、お礼を言わないとーー…)
「髪につけてあげるわ」
「そんなことできるの？」
パーバティがそう言って、真緒のハーフアップの髪をみるみるうちに編み込みのまとめ髪に仕上げた。
そして、かんざしのように耳のすぐ後ろに薔薇をさしてくれた。
「可愛いわよ」
「ありがとう、パーバティ！」
「じゃあ、後で女子寮で差出人を教えてね」
「げっ」
和気藹々としている中に、クィディッチの練習を終えたハリーや双子達が合流した。
「何事？」と聞いたハリーにロンが肩を竦めた。
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エマ - ドラコが好きすぎます、、、これからも応援してます！ (2022年3月23日 17時) (
レス) id: 993b960046 (このIDを非表示/違反報告)
M.S(プロフ) - りの様)コメントありがとうございます！意地悪なところや不器用なところがありつつもカッコいいドラコを目指したいので嬉しいお言葉です。応援ありがとうございます、励みになります！ (2020年2月3日 0時) (レス) id: ff3e6ddaf7 (このIDを非表示/違反報告)
りの(プロフ) - はじめまして！めちゃくちゃマルフォイカッコいいです！応援してます (2020年2月2日 23時) (レス) id: 993ddb6aa8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：M.S | 作成日時：2020年1月16日 23時
