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試合を辞退することをフリントが言ってきたのは今朝のことだ。
不戦敗なんてたまったもんじゃないと、ドラコは反対した。
だが、もう既に寮監にも許可を貰ったと、選手を集めてそう言ったのだ。
(本人の許可なく怪我を利用するなんて…)
不快だった。
だが更にそれを助長させたのは、チームメイト達の反応だった。
安堵するような態度は、戦っていたら負けると言っているも同然だった。
彼らが去年の試合を引き合いに出していることは言うまでもなく、ドラコはひどく悔しかった。
包帯を取って「出る」と言ってやろうかと思った。
しかし、怪我を理由に宿題や実技を免除してもらっている以上、賢い提案とは言えない。
そして何より、そう言って負けたらと思うと怖くて仕方なかった。
「自分がされたら、だと…？」
いちいちすり寄ってきたり、急に怒ったりーードラコを振り回して馬鹿にしてるのは真緒のほうだ。
それなのにーーー…
喧嘩をして談話室に戻ったドラコは、乱暴にソファへ身体を沈めた。
「派手に喧嘩してたじゃないか」
舌打ちをした瞬間、話しかけてきたのはザビニだった。
機嫌の悪いドラコに平然と話しかけてくる同級生は彼くらいだ。
「…何だ」
「お前も土御門も、面倒だな」
「僕が、何だと？」
「失礼、面倒な女を好きになったもんだな、か」
にやにやとしているザビニにドラコは「僕が？そんな訳ないだろう」と口を開く。
「真緒が僕を好きなんだ。だから気を引こうと勝手なことを言う」
「何の証拠があってそう思う？」
「僕のあげた薔薇ではしゃいでたし、マフラーも使っていた」
「へえ。でもマルフォイは好きじゃないんだろ？」
その問いに「ああ」とドラコが答えると、「じゃあ紹介しろよ」とザビニが言った。
「は？何を言ってる。汽車でも言ったが、ガサツでわがままでーーザビニ、お前の手には負えない。何より、�猝姪櫃塀��瓩世箸弔い気辰�、お前が言ったじゃないか」
やや饒舌に語ったドラコはザビニを鋭く見つめた。
「可愛い子は大抵わがままだろ？女の我儘くらい聞いてやれないでどうすると言ってたのはマルフォイだったような…」
「お前じゃ手に負えないと言った筈だ、やめておけ」
ドラコの険しい顔に、「そりゃ残念」とザビニは肩を竦めて男子寮へと上がっていった。
そしてより機嫌の悪くなったドラコはソファに拳を打ち付けて、自室へと戻って行った。
(グリフィンドールなんか負けてしまえ！)
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エマ - ドラコが好きすぎます、、、これからも応援してます！ (2022年3月23日 17時) (
レス) id: 993b960046 (このIDを非表示/違反報告)
M.S(プロフ) - りの様)コメントありがとうございます！意地悪なところや不器用なところがありつつもカッコいいドラコを目指したいので嬉しいお言葉です。応援ありがとうございます、励みになります！ (2020年2月3日 0時) (レス) id: ff3e6ddaf7 (このIDを非表示/違反報告)
りの(プロフ) - はじめまして！めちゃくちゃマルフォイカッコいいです！応援してます (2020年2月2日 23時) (レス) id: 993ddb6aa8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：M.S | 作成日時：2020年1月16日 23時
