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「例えば、クリスマスのマフラーとか…あんなに高いものじゃなくても良いと思うの、私達子どもなんだし」
「薄っぺらいマフラーしかない君には必要だと思ったからだ」
「あ、それに今だってーー私の荷物を持ってるわ」
「は？普通だろう」
「普通、怒ってるのに持ち続けないと思うわ」
(日本の男の子は、怒ってなくても持たないけど)
真緒が荷物を持とうと手を差し出すが、ドラコは一瞥しただけで、そのまま車内を突き進んでいった。
「ありがとう、それとお父さんの態度、ごめんなさい」
少し広くなった背中にそう声をかけると、「別に」とむすっとした声で返事が返ってきた。
そして、コンパートメントの前に止まると扉をあけて真緒に入るよう促す。
「退け、ゴイル。お前はそっちだ、クラッブの隣。真緒、窓際に行け」
「ねえ、偉そうにしないで」
「僕の方が年上だ、偉いんだから良いだろ」
「でも感じが悪いわ」
真緒の言葉を無視したドラコは、ふんぞりかえるように真緒の隣に座った。
真緒は慌てて自身の両親に手を振ったが、ドラコの両親はもう帰ったのか見つけられなかった。
「今年は去年みたいに一人で出歩きできないぞ」
「え？」
「今年はホグワーツに吸魂鬼が置かれるんだ」
「吸魂鬼？」
真緒は本でしか見たことがない。
そして真緒の記憶に違いがなければ、彼らはアズカバンの看守の筈だ。
「どうしてホグワーツに？」
「決まってるだろ、ブラックの監視だ」
「シリウス・ブラックのこと？…でも、どうして彼が学校に来ると思うの？」
脱獄犯が学校に用があるとは到底思えなかった。
「ポッターさ」と苦々しげに言ったドラコに、真緒は目をぱちくりした。
「ブラックは脱獄前に�爐△い弔魯曠哀錙璽弔砲い覘瓩辰憧�いていたらしいーーーマグルを膨らませたときに退学になっていれば、ホグワーツに吸魂鬼が来るような事態にはならなかったものを…迷惑な奴だ」
「それ、確かなの？」
「ああ、父上に聞いたからな。父上は魔法省に顔が利くから、新聞に載らないようなこともご存知なんだ」
誇らしげに言ったドラコは、どうやら父親の理事解任の件から立ち直ったらしい。
散々父親の自慢をした上で、最後はハリーの悪口で締めくくったドラコの話を聞きながら、こんなにもハリーに詳しいのは最早逆にハリーが大好きなんじゃないかと思えてきた真緒だった。
車内販売で食べ物を買って暫くすると、窓の外の天気が崩れてきた。
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エマ - ドラコが好きすぎます、、、これからも応援してます！ (2022年3月23日 17時) (
レス) id: 993b960046 (このIDを非表示/違反報告)
M.S(プロフ) - りの様)コメントありがとうございます！意地悪なところや不器用なところがありつつもカッコいいドラコを目指したいので嬉しいお言葉です。応援ありがとうございます、励みになります！ (2020年2月3日 0時) (レス) id: ff3e6ddaf7 (このIDを非表示/違反報告)
りの(プロフ) - はじめまして！めちゃくちゃマルフォイカッコいいです！応援してます (2020年2月2日 23時) (レス) id: 993ddb6aa8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：M.S | 作成日時：2020年1月16日 23時
