暁山瑞希の妹は、何処に行っても愛される体質のようです。 (ページ2)

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#エフェクト一回目。ページ2

『暇だなぁ…瑞希姉と
作業してこようかな、?』

閉じた作詞用のノートを机に置いて大きく伸びを
した私は、ノートを手に椅子から立ち上がって
自分の部屋を出ると向かいにある姉の部屋に向かった。

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ｺﾝｺﾝ

『瑞希姉〜?入るよ〜?』

そう声をかけると、ドアの向こうからは

「どーぞどーぞ!ボクの可愛い妹なら、
いつでも大歓迎だよ〜!」

と、元気はつらつな姉の声がした。ドアノブに
手をかけそっと開けると、私の姉…暁山瑞希は

「作詞順調そうでよかった～。」

と、椅子ごと私の方を向いて手招きしてきた。

『結構いい感じになったと思うよ～。』

隣の椅子に座ってノートを開くと、姉のPCから

?《ちょっとAmia!あんた妹いたの!?》
?《Amiaの妹さん、どんな人なんだろ。》
?《少しお話してみたいな。》

と、3人の女の子の声が。いきなりのことで
思わず椅子ごと後ろに下がる。

《ごめんねー今まで言ってなくて。それじゃ、
紹介しちゃおっかな〜!ボクの可愛い可愛い妹!》

その言葉を聞いた瞬間私は慌ててPCに向き直った。

『はじめまして。Aです。私の姉がいつも
お世話になってます…普段は作詞とか歌とか
色々とやってます』

そう軽く自己紹介をすると、3人は私を歓迎して
くれているかのようによろしく、と返してくれた。

、エフェクトとMIXって、案外似てるものなのかな。

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『～～～～♪』←クリープハイプ歌ってる

K〈あれ…A、歌ってる…?〉

『………あっ』

《うちの妹本当に歌上手いんだよ～。なんなら
滑舌もめちゃくちゃいい》

あんまり人前で歌わないようにしてたのに…///

『初音ミクの消失…歌える、かも…』

最近は歌ってないから何処かしらで噛みそう…

『………～～～♪』

‐少女歌唱中‐

《ほら!凄いでしょ、うちの妹!》

瑞希姉…話盛りかけてる、(苦笑)まぁ、
気にしたら負けか。いつもの事だから…()

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『ふぁぁ…私、そろそろ落ちるね。』
《ボクもそろそろ落ちる。今日はちょっと
疲れがやばくてさー…》
K《そっか。おやすみ、2人とも。》
『おやすみ、K。』

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『おやすみ～、瑞希姉。』

そう言って自分の部屋に戻った私は、作詞ノートを
専用の本棚に仕舞うと目覚ましをかける。そして
ベッドに潜り込んでそのまま目を閉じ眠りに落ちた。