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それぞれの答え ページ43

side Sagara


『もう!私が今井くんから告白されたってなんて答えたってさとちゃんには関係ないでしょ!!バカ!!』

それは、絡んできた身の程知らずのチンピラをボコした帰り道に出くわした場面。
めんどくせぇものを見た、俺は踵を返しその場を去ろうとした。あれには関わらない方がいい、どうせろくな事にならねぇし、さっさと帰って飯食って寝よ。

だが−−

片「相良?」

それは、叶わぬ夢となった。


−−−−−−


相「で、なんでサテンよ?」

男二人、サテンで向かい合ってコーヒー啜るってどんだけ色気のねー状況だよ。
俺はなんだかいつもより小さく見える智司に苛立ちながら、テーブルに足をどかっと置いた。

あー早く帰りてぇ……。

片「……さっきの、見てたか」
相「あー……まぁ、見てた」

この場で嘘ついても仕方ねぇと正直に言えば、腕を組んだ智司は「そうか……」と言って黙っちまった。

あーもうめんどくせぇなぁ本当に!

相「智司よぉ……開久の頭ともあろうお前が、女一人のことでそんな調子じゃ困るぜ?」
片「分かってる……だから早くどうにかしねぇといけねぇんだ」
相「だったらさっさと言っちまえばいいだろ?おいオヤジ、コーヒーもう一杯とナポリタン追加で頼むわ」

腹が減っていた俺は、智司の奢りなのをいいことに追加の注文をした。
結果の見えてる話に付き合ってやってるんだ、これ位はいいだろう。

片「いや、それは……」
相「なんでそんな躊躇すんだよ、言ったら終わんだからよ、それでいいだろ?お前だって分かってんだろ、Aがお前に惚れてるってことくれぇよ」
片「……お前に話すつもりはなかったんだけどな」

勿体ぶった語り口から始まったのは、聞いてるこっちが恥ずかしくなるような思い出話とさっきの出来事の経緯で、前にあいつを送ってった時のことを思い出した。
俺の読みは間違ってなかったって訳だ。

2→←6&作者より



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彼方(プロフ) - なーなーさん» 初めまして、コメントありがとうございます!幼少期の片桐くんの可愛さを受け入れていただいて嬉しいです(*^ω^*)可愛くしすぎてかっこいい片桐くんが好きな方に怒られるんじゃと不安でした笑。今後もこの作品をよろしくお願いします! (2018年12月28日 19時) (レス) id: 93a2639ec6 (このIDを非表示/違反報告)
なーなー - はじめまして!もう本当、読みながらニヤニヤしてますw 幼少期の智司可愛すぎか( ˙-˙ ) (2018年12月27日 23時) (レス) id: ceacf0dbdc (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:彼方 | 作成日時:2018年12月17日 15時

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