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シェルターを出発してから52日後__
歩き続けていた私達はある所で足を止め、ペンで現在地を確認する
エ「此処がクヴィティダラ?」
『まるで遺跡みたいだね…』
レ「❲クヴィティダラには竜がいてその目は何でも見通せる❳
❲皆がその目を欲しがってクヴィティダラに押し寄せる❳
❲クヴィティダラは竜の町❳
あの古文書にはそう書いてあったな」
ド「……マジに竜っているのかな……?」
ギ「いる訳ないでしょ、何かの喩えよ
って言いたい所だけど…いるかもしれないわね
実際“鬼”もいたし」
ヴァ「けど少なくとも今は見当たらない、竜も町も」
ザ「あぁ、あるのは石の塊
この朽ち果てた遺跡だけだ」
改めて辺りを見渡し考える
此処が何の遺跡かは分からないけど、重要なのは竜でも町でもない
❲竜の目❳だと思う
ミネルヴァさんのペンに此処が載ってる以上何かしら意味はあるだろうし、まずは片っ端から遺跡でも何でも調べていこう
『?エマ?』
エマが急に静かになって気になって見に行けば岩に触れて固まっていた
よく見るとその岩には目のような形が刻まれていた
目……ひょっとしてこれ__
無意識に指先はその岩へと触れていた
その直後だった
『!!』
いつの間にか湖のような所に私は立っていて、まるでフィルムのように一気に何かの光景が流れてくる
鬼と人間が握手している……鬼と人間が手を結んだ?
これって…まさか、あの「約束」?
「そのとおり、いまのはかこのこうけいだよ」
『!?』
気付けば隣にエマもいて、声の主は小さな鬼だった
その後ろには額に目が付いた竜が佇んでいる
…そうか、やっぱり此処が“昼と夜”なんだ
「めずらしいね、いきたにんげんなんて
とくにきみはふしぎなかんじがする」
私を指差して小さな鬼はそう告げる
…何でもお見通しって事かな
「いまきみたちはみているだけ
ちゃんとおいでよ、つぎはいりぐちから」
『入口?』
「ここにはなにもないけどなんでもある
いりぐちはどこにもないけどどこにでもあるから」
エ「ねぇあなたもしかして…!」
「そしたら、あそぼ」
暗号のような言葉を言った後、その鬼に私達は弾き飛ばされた
そう簡単にはいかないか
何せ私の予想が当たってるなら、今の鬼は〜〜だから
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風蘭doll(プロフ) - よもぎ餅さん» ありがとうございます!少しずつ更新していきますので気長にお待ち頂ければと思います! (8月1日 12時) (レス) id: 808d0b023c (このIDを非表示/違反報告)
よもぎ餅 - とても面白いです!銀魂と約ネバ大好きなんでとても嬉しいです!!続き待ってます!! (8月1日 0時) (レス) @page49 id: ba2b3def77 (このIDを非表示/違反報告)
風蘭doll(プロフ) - 由良の門をさん» ありがとうございます!銀魂の話の間皆のアイドル安堵竜(アンドリュー)には待機してもらいます( ◜‿◝ ) (7月29日 13時) (レス) @page48 id: 808d0b023c (このIDを非表示/違反報告)
由良の門を - 待ってましたァァァ!銀魂も約ネバのメガネかけきもダブルで好きすぎるので超楽しみです!!夏休みの最高のご褒美ありがとうございます!更新頑張ってください! (7月28日 11時) (レス) @page48 id: 2f071b2218 (このIDを非表示/違反報告)
風蘭doll(プロフ) - ひめなさん» 此方こそコメントありがとうございます! (7月27日 23時) (レス) @page48 id: 808d0b023c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:風蘭doll | 作者ホームページ:http://flandoll'scollections
作成日時:2021年5月7日 21時