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目を覚ますとシェルターの天井が目に映った
……寝ている間に帰ってきてたんだ
多分誰かが背負ってきてくれたんだな…ううむ、何だか申し訳ない
左目と肩には包帯が巻かれており、しっかり治療された後だった
そうだ、エマは?
あの子は今どうなってるんだろう
様子を見に行こうと起き上がって扉の前まで行くとタイミング良く扉が開いた
レ「!!」
『あ、レイ』
レ「……」
『……えっと、おはよう?うおっ!?』
数秒間謎の沈黙タイムがありとりあえずおはようと声を掛けると、レイが突然私を抱き締めた
え、何急にデレ期?デレ期が来たのか??
デレ期という予想が正しいのかしてレイは全く離れる気配がない
ふっ…随分お可愛いことねぇ←
でも一応まだ肩痛いからちょ〜っと力緩めてくれるとお姉さん嬉しいかな?
ようやく離れたレイはじとっとした目で私を見る
げっ……この顔は嫌な予感
レ「お前……まだ完治してねぇんだから無闇に動くな
用があるなら俺が代わりにやるからお前は大人しくしとけ
良いな?」
『うぇ〜やっぱりお説教じゃんシクシク…』
レ「嘘泣きしても無駄だからな?」
『いひゃい、へいひゃめほっへ』
お説教にブーブーと文句を言うとレイが頬をつねってくる
それが怪我人にする所業か??
渋々ベッドに戻るとベッドの隣にある椅子にレイが腰掛け私の手を握った
ほらぁ!やっぱりデレ期じゃあん!!(謎のテンション)
レ「無事で良かった」
『!』
レ「お前とエマが倒れた時俺頭が真っ白になって…
エマはオッサンが先に連れて帰って今まだ目が覚めてないけど、俺がお前を連れて帰ってる間もずっと気を失ってたから心配だったんだ」
そっか…レイが連れて帰って来てくれたんだ
エマはまだ目を覚ましていないって事も分かった
一番頑張ってくれてたもんねぇ…起きたらいっぱい甘やかしてあげよ
『そうだったんだ…不安にさせてごめんね、レイ
でもありがとう、此処まで私を背負ってきてくれたんでしょ?
重くなかった?』
レ「別に」
『そっか』
再びお互い無言になり、私は天井をぼーっと見つめながら口を開いた
『ねぇレイ、やっぱり部屋から出ちゃ駄目?
完治してないけどこれ位なら動いても大丈夫だし
それにそろそろシェルターで待ってた家族の顔を見たいなぁ、なんて』
レイは眉間に皺を寄せじーっと此方を見つめた後、諦めたように溜息を吐き許可してくれた
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風蘭doll(プロフ) - よもぎ餅さん» ありがとうございます!少しずつ更新していきますので気長にお待ち頂ければと思います! (8月1日 12時) (レス) id: 808d0b023c (このIDを非表示/違反報告)
よもぎ餅 - とても面白いです!銀魂と約ネバ大好きなんでとても嬉しいです!!続き待ってます!! (8月1日 0時) (レス) @page49 id: ba2b3def77 (このIDを非表示/違反報告)
風蘭doll(プロフ) - 由良の門をさん» ありがとうございます!銀魂の話の間皆のアイドル安堵竜(アンドリュー)には待機してもらいます( ◜‿◝ ) (7月29日 13時) (レス) @page48 id: 808d0b023c (このIDを非表示/違反報告)
由良の門を - 待ってましたァァァ!銀魂も約ネバのメガネかけきもダブルで好きすぎるので超楽しみです!!夏休みの最高のご褒美ありがとうございます!更新頑張ってください! (7月28日 11時) (レス) @page48 id: 2f071b2218 (このIDを非表示/違反報告)
風蘭doll(プロフ) - ひめなさん» 此方こそコメントありがとうございます! (7月27日 23時) (レス) @page48 id: 808d0b023c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:風蘭doll | 作者ホームページ:http://flandoll'scollections
作成日時:2021年5月7日 21時