生まれ変わったかと思いきや食用児で草も生えん3【銀魂】【約ネバ】

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気付けば自分は真っ暗な場所に立っていた


暗闇以外何もない、真っ暗な空間


私……何してたんだっけ？


無意識に左目を指でなぞり、先程までの記憶が鮮明になる


そっか、皆と一緒にレウウィスと戦って勝てたんだ


勝てたけど私は疲れてそのまま倒れちゃったんだっけ


じゃあ此処は夢の世界か何かだな


前世での経験から考えてこれぐらいの怪我であの世とこの世の狭間を彷徨うなんて事はなさそうだし


いやまぁこのぐらいの怪我って言っても片目見えなくなってるから重症なんですけどね


あと忘れてたけど肩も刺されたからね？？



ミ「Aちゃん」


『！！』



懐かしい声に目を見開く


嗚呼、本当にこの世界に来てたんだ



ミ「久しぶり、まさかこんなに早く再会出来るとは思わなかった」


『ミツバさん……！』


ミ「ふふ、泣かないで


Aちゃんに会えて嬉しいわ」


『ぐすっ……私も”』


ミ「あらあら、そんなに泣いたら目が腫れちゃうわよ？」


『良いです腫れても！！』


ミ「もうAちゃんったら、良くないわよ


ほら、深く息を吸って？」



ミツバさんが背中を擦ってくれる中涙でズビズビになりながら深呼吸をする


夢なら覚めないでお願い今私とっても幸せなの！！！！←


何とか泣き止み赤く腫れた目を擦る


改めて見るとミツバさんは向こうで最期を看取った時よりも若く、大体私達が武州を旅立った頃位の年齢だった



ミ「さ、Aちゃん


そろそろ戻らなきゃ」


『…そう、ですね』


ミ「……ちゃんと見ていたわよ」


『えっ？』


ミ「あの鬼達を倒してくれてありがとう


私や他の殺された子達も、おかげで報われたわ」


『ミツバさん……』


ミ「不謹慎だけど初めてAちゃんの勇ましい姿を見れてちょっと嬉しかったの


真選組でもこうやって頑張って戦ってたんだなって感動しちゃった」


『えへへ、格好良かったでしょう？』


ミ「えぇ、とっても


……ねぇAちゃん」


『はい』


ミ「ユウちゃんと仲良くしてあげてね」


『ユウちゃん？』


ミ「私の大事な家族


言い方はキツいけど本当は家族思いでとても優しい子なの


ルー君とユウちゃんとも仲良く暮らしてほしいって私の我儘なんだけど…お願いしちゃっても良いかしら」



…あの二人の事か


ユウちゃんとやらは確かに一々言い方が癪に障るけどまぁ根は良さそうだし



『勿論です』


ミ「ありがとう」



ミツバさんに手を振った所で夢は終わった

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