生まれ変わったかと思いきや食用児で草も生えん3【銀魂】【約ネバ】

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レ「………あ？」



紙の内容を読んだレイは目を見開き固まっていた


私も苦い表情で彼から視線を外す


紙に書いてあった内容、それは



《キスをしないと出られない部屋》



…………な？ふざけとるやろ？？(殺意)


何処の馬の骨の仕業か知らないが11歳の子供に何させようとしてんだ


見ろ、あの冷静沈着なレイでさえ思考停止してんぞ


クッソこうなったら恥ずいけど私が率先してやるしかない


一応中身だけだと私が年上だし早く此処から出たいし


特にする位置を指定されてないのが幸いだった


…レイには申し訳ないけど出るために我慢してもらおう



『ごめんレイ、一瞬だけ我慢してね』


レ「っ！！おま、何して…っ！」



頬に口付けるとレイは顔を真っ赤にして頬を手で抑えていた


え、何この可愛い生き物


めっちゃプルプルしてて普段の悪魔要素ないんですけど


もうこれただの小動物じゃん



『これで出られるはず


………………………………………んで


何で開かねぇんだよコノヤロォォォォ！！』



なんっでだよちゃんと言われた通りチューしただろうが約束は守れやコラッ！！


うずくまって地面を殴る私の姿はかなり滑稽に見えることだろう


黙れテメーもこの境遇に置かれたら気持ちが分かるわ絶対



レ「…もしかしたらお互いからやんねぇと開かねぇのかもな」


『あーなるほど……最初からそう書いてくれれば良かったのに


じゃあ悪いけどレイ、お願いしてもいい?


何処でも良いから』


レ「…ほんとに？何処でも良いんだな?」


『？うん、早く此処から出たいし』


レ「分かった」



この時私は誤った発言をした事に気付かなかった


やっとこの意味わからん部屋から出られると胸を撫で下ろしていた時だった


唇に何か柔らかい物が当たった


……唇？


いや……いやいやいや！待ってこの感覚はまさか


てか、まさかどころじゃなくて確定じゃん…！


至近距離に見えるレイの顔


彼の長い前髪が顔に当たって少しくすぐったい



『れ…レイ……何してんの…?』



彼が離れた直後に出た私の声は間抜けな程か細かった


私ってこんな弱々しい声出たんだ…じゃなくて!


え？冗談だよね?だって今明らかに口にされて…



レ「ほら、開いたみたいだぞ」



確かに鍵の開く音がした扉を指す彼は何処か清々しい表情をしていた


ほら行くぞとさり気なく手を握られ放心状態のまま彼に連れられ部屋を出た


いや何一人スッキリしてんだよキス料金取るぞ

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