生まれ変わったかと思いきや食用児で草も生えん【銀魂】【約ネバ】

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夜、私はコニーの出発の準備を手伝っていた


ハウスを出る子は皆黒い服を着ている


…ほんと、何だか趣味が悪い


全て知っている此方からすればその一言に限る


わざわざ死ぬ服まで決められてるなんて



『はい、出来たよ』


コ「ありがとうA


どう、かな…？」


『よく似合ってる


少なくとも髪は私が本気出して結ってあげたから完璧だよ』


コ「うん、そうだよね


Aいつも髪をまとめるの上手いもん」



ぐっ……そんな事言わんでくれ


いつもなら素直に喜ぶけど今そんな軽いノリ出来る心境じゃないのよこちとら


なんて内心号泣してるが笑顔で話す


打たれ弱いんだよこう見えて



エ「コニー準備出来た？」


コ「うん！Aが手伝ってくれたから


…私ハウスを出てもがんばる


大丈夫、この子が…リトルバーニーがいるもん


あのね、リトルバーニーはね世界に一つだけしかないんだよ


ママが私だけのために作ってくれた＿＿宝物なの


私トロいしみんなみたいにユウシュウじゃなかったけど


大人になったらママみたいな“お母さん”になりたいんだ


それでね絶対子供を捨てたりしないの」



その時、無意識に目頭が熱くなった


皆泣いてるけど違う、そうじゃない


寂しいからじゃない


コニーを玄関まで見送るため全員部屋を出た


エ「A、行こう！」


『うん』



せめて最期まで笑っていよう


私が落ち込んでても不安を煽るだけだ



コ「私、皆の事絶対忘れない


Aも…今までありがとう！


お手紙いっぱい送るね」



“それ以上言わないで”


そんな本音を飲み込んで柔らかく微笑みながら答える



『楽しみに待ってるね


それからコニー、里親以外の知らない人に声を掛けられても付いて行ったら駄目だよ


危険を感じたら迷わず殴る事、良いね？』


イ「もうAったら良くないわよ


でもAの言う通り、危ないと思ったらすぐに逃げて誰かに助けを求めるのよ？」



はっ……よく言うよ


どうせこの後コニーが本当に助けを求めても何もしないくせに


別にママが嫌いな訳ではない


おそらくママも幼少期は私達と同じように過ごしてたはずだ


何処の世界でも所詮は弱肉強食


命が惜しければ大人しく上の者に従うだろう


多分私だって基本はそうする


ママと手を繋いで出て行ったコニー


見送った後寂しさからその場で啜り泣く子もいた


私は爪が手に食い込んでる感覚を覚えながら部屋に戻った

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