生まれ変わったかと思いきや食用児で草も生えん4【銀魂】【約ネバ】

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レ「お前は何をしようとしている？


農園を襲って壊してこの楽園を作って、一体何を＿＿」



レイの問いを黙って聞くノーマン


その瞳はとても冷たく暗かった



ノ「……その質問に答えるには僕からも話しておかなければいけない話がある


皆は知ってる？何故鬼は人間(ぼくたち)を食べるのか、食べなければならないのか


＿＿“鬼”とは何なのか」



“食べなければならない”？


人を食べる事で何か意味があるというの？


その疑問に答えるようにノーマンは続ける



ノ「奴らはヒトを食べなければあの姿も形も保てない


形のない怪物なんだよ」


『形のない、怪物…』



ノーマンの話によると最初の姿は恐らく細菌に似た何かだったが、それが突然変異と遺伝子の水平伝播により進化と変容を遂げ、やがて私達のよく知る鬼の形へと進化した


奴らの進化の素としては「食べる事」


食べた物の遺伝子を取り込みその形質を受け継ぐ


例えば虫を食べれば虫のような何かに、魚を食べれば魚のような何かになった


それを繰り返す中で様々な形質を手に入れて様々な形へと進化していったそうだ


じゃああのカス大公の連れてた猿の鬼は猿食ったって事か


……やめよ、考えただけで寒気がした


やがて奴らはヒトを食べ、それによりヒトと似た姿に高度な知脳、言葉や文化を獲得した


それと同時に奴らは人間が最大の好物となり、みるみる人間を超え人間の天敵となったのだ


驚異的な速度で進化・変容を遂げていく圧倒的存在


やがて人間は奴らを畏れ、「鬼」「怪物」「悪魔」「神」等様々な名で呼んだ


しかしどれだけ優れた進化能力を持ち合わせていても奴らも一生物に過ぎず、代償はあった


個体差もあるが、奴らは食べ続けなければ形質を保っていられない


鬼が人間を食べるのはそうしないと形も知脳も保てないから


一度知ってしまった人間の味、知脳、形質…全てを欲して人間を食べ続ける


それが“約束”の締結を経ても尚＿＿



ノ「それが鬼の正体だよ」



話を聞いた皆は愕然としていた


それにしても、細菌もどきの脅威的な進化には思わず恐れ入る


逆に言えばそれだけ遺伝子情報を書き換え放題な分、生き物としては不安定……



『なるほど…鬼の遺伝子構造もそうだけど、アンタの考えも中々脅威的だわ』



そんな呟きは誰にも拾われずノーマンの一声が更に子供達をざわつかせた

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