六回目 ページ7
暫くぽかんとしていた幹部様達だったが不意に笑い始めた。
「ｱｰｯﾊｯﾊｯﾊｯﾊｯ!!!お前おもろいなぁ!!」
と、一番声がでかいやつが言うのを筆頭に他の奴らも笑い始める。
「グルッペン、コイツら頭おかしいんか…？」
「まぁお前と同レベル位だな」
なら頭おかしいか。俺は自分で言うのもなんだがかなりの脳筋だからな。今の会話で更にツボったのか笑い声は増した。
「…よし、そろそろ解散とするか。」
全員気が済むまで笑い飛ばした頃にグルッペンがそういった。すると幹部様達も
「ハイル・グルッペン」
と口々に言いながら解散していった。
「案外お前も信頼されているんだな」
「フッ少なくともお前には負けないだろうな」
そりゃそうだ、なんて返しながらも旧友の横顔を見ているとやはり感心する。つい最近まで二人で飯を探していた気がするのに、今や一国の総統と…仮護衛だ。
「あぁA、お前の部屋を教えてなかったな。」
グルッペンがそう言いながら部屋のドアを開けた。それに続き俺も部屋からでる。
「わざわざ部屋を用意したのか?」
「いやなら俺の部屋でもいいが」
「よし、早く案内してくれ」
またもや邪悪に笑うとグルッペンは長い廊下を歩き始めた。時々窓から見える月はまだ満月とまでは言えない大きさだった。やはり幹部様方の住む場所となれば色々と高級そうだな、と思いながら歩いていると、ひとつのドアの前で立ち止まった。
「ここだな」
そう言いながら扉を開ける。
「マジで部屋だな…」
第一感想がこれである。高い天井、そこに着いているシャンデリア、ベットや机は勿論のこと、壁紙さえも高級感がある。元々屋根と壁があれば家、みたいな価値観で過ごしていたため、ここまでしっかりとした部屋は初めてだった。色鮮やかなカーペットを見つめ、顔をあげる。
「グルッペン…フューラー。衣食住の提供、有り難う御座います。」
唐突にフルネームで呼ばれ驚いたのかこちらをみるグルッペン。
「…ま、それ相応には働いて返せよ。」
「ハハッ ハードル高ぇな」
二人で笑いながら目を会わせお辞儀をするとグルッペンは部屋から出ていった。
そして俺は明日から来る新たな日常に向けて休息を取るため、ベットに体を投げ出した。
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星川みのる(プロフ) - 明太子なげっとさん» コメントありがとうございます!性癖が一緒ですね()美味しいと言って頂け光栄です…。これからも更新頑張ります! (3月21日 10時) (
レス) id: 15a824d39f (このIDを非表示/違反報告)
明太子なげっと - 男の子みたいな女の子大好きです…！！わくわくしながらこの物語を拝見させて頂きました！！護衛っていうポジション神すぎるし、一人称「俺」の女子にもモテる格好いい系女の子はまじで美味しすぎて…！！（（更新楽しみに待たせていただきます！！ (3月20日 22時) (レス) @page6 id: 9b9289fd09 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：星川みのる | 作成日時：2024年2月24日 12時
