先生と私の日常(125) ページ28
次の日の学校。
クラスに着いた私たちはカバンをおき、ホームルームまで話し始める。
(にしても……昨日は本当に酷い目に遭った)
――――――――
昨日の公園
A『…帰っていいですか?』
宮美「こっちの俺をばらさないって約束すんならな」
A『だから、誰にも言いませんって』
宮美「どうかな?女はすぐに囃し立てるからな。噂好きだし…。ちょっと前までのお前なら信じてやらんこともなかったが、今のお前は女友達とつるむようになったし……」
おい、こら。
お前今さりげなく前までボッチ同然だったって言ったな?
(本当のことだから反論できないけど……)
A『言いませんって!私、あなたにそんな興味も関心もないので!!』
そう言うと、会長はちょっと目を丸くして、すぐに笑い始めた。
宮美「ははッ…お前、本当に面白いな。女なら、俺の顔や資産目当てで媚び売ってくるやつばっかなのに、お前は違うから前々から興味はあったけど……まさか、はっきり興味ないと言われるとはッ」
大笑いしてるコイツはアホなのか?
かなりのナルシストで自信家、そして変わり種を面白がっていたぶるような糞野郎。
今日だけで、会長をかなり知ることができた。
宮美「ほら」
A『わッ…!ちょっと人の物なげないでよ』
宮美「お礼は?」
投げられたサブバックと会長を交互に見る。
(なんだろう…本能が逆らうなって言ってる)
A『アリガトウゴザイマス……』
宮美「……今日は帰してやるが、信じたわけじゃない。監視してるからな」
A『そんな堂々と、ストーカーします宣言されても困ります。安心してください、全力で避けまくりますので』
にこやかな笑顔で反論する。
やはり、やられっぱなしは癪なので。
宮美「じゃあ、逃げられないようにしてやるよ」
不敵な笑み。でも、目は私を射抜くみたいに鋭い。
(顔がいいから無駄にカッコいい気がする……)
宮美「ああ、あと…今後は大人しく俺に従った方が身のためだぞ。大八木のな」
A『はぁ?』
宮美「お前、大八木のこと好きなんだろ?教師と生徒がそういう関係にあるって知れれば、あいつ、困るんじゃないのか?」
―――――――――
(そういう関係じゃない…完全な片思いだけど……)
そんな噂が流れれば、確実に先生は……
と、そこへ慌てた様子で麗奈が教室に飛び込んできた。
麗奈「A、ちょっといい?!」
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暁(プロフ) - 星月夜さん» コメントありがとうございます(o^―^o)ニコそうなんですよね。夢主ちゃんの人生は波乱万丈で少し可哀想な気もしてきます…(笑)更新は本当にバラバラですが、今後もこの作品のことをよろしくお願いいたしますペコリ(o_ _)o)) (2017年12月3日 17時) (レス) id: 23374c4c5d (このIDを非表示/違反報告)
星月夜 - 面白い展開ですね。本当に一難去ってまた一難って、感じで読んでてハラハラしちゃいます(о^∇^о) (2017年12月3日 16時) (レス) id: b0ad28a90c (このIDを非表示/違反報告)
暁(プロフ) - かたつむりんさん» ありがとうございます!何度も嬉しいコメントをありがとうございます。長くなってしまってますが、最後までお付き合いいただけたらと思います(o^―^o)ニコ (2017年10月25日 23時) (レス) id: 23374c4c5d (このIDを非表示/違反報告)
かたつむりん(プロフ) - 第参弾おめでとうございます!鈴木さんと和解できてよかった……。これからも頑張ってください! (2017年10月25日 16時) (レス) id: f35d15b5f6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:暁 | 作者ホームページ:
作成日時:2017年10月24日 22時