先生と私の日常(124) ページ27
宮美「たくッ、いい加減にしろよな！……じゃあな」
どうやら電話は終了したみたい。
(てか、もう声からして違う…本当に誰あれ……)
人って怖いなとつくづく感じた。
(まぁ、いいや。これからも関わらなければいい話だし……)
用が済んだら早く帰れ。
だが、私の思いとは裏腹に、会長はベンチに座りなおした。
(なんでだーッ！……もう、ヤダ。早く帰りたいぃ……)
先程より泣きたくなってきた。
が、音を立てたらばれそうなので、意地でも泣かない。
宮美「はぁ…にしても、井上 Aねぇ。今までは単に無愛想でつまらん奴だと思ってたけど…なかなか面白そうじゃん」
(えッ…待って、目つけられてる！？)
冗談じゃない。関わってたまるか！
(よし、スルーだ。何があっても無視しよう……)
と、そこへ猫ちゃんがトコトコと。
可愛いなぁ〜なんて思ってたら、だんだん近づいてきて……
私の顔から一気に血の気が引いていく。
(まって、まってッ…お約束展開過ぎるって)
慌てて逃げそうと、不格好にも四足歩行で猫から距離をとる。
誰かが近づいてきてる気がするが、そんなものは気のせいだ。
(猫、鳴いたらお前を一生恨むぞ……)
ジッと猫を見つめ、目で威嚇する。
鳴くな鳴くな鳴くな……
が、案の定猫は何とも愛くるしい鳴き声で鳴いた。
(ギャーッ！この馬鹿猫…ッ！！)
宮美「……おい、何してんだ？」
(お、終わった……)
無様な格好を見られ、見つかり…女としても、空想高校生徒としても終わった。
A『さ、先程ぶりでございます……会長様』
涙は出てこない。
恐怖で涙なんて引っ込んだ。
宮美「ふ〜ん、その怯えよう…。さては、お前見たな？」
A『な、何のことでしょう…？』
宮美「とぼけても無駄だっての。いいから、ちょっと来いよ。…カバン、取りに来たんだろ？」
私は恨みたい。
なぜに、私の人生は高校に入ってからこんな漫画よろしく破天荒ライフなのかと。
なぜに、人の知らなくていい秘密を知ってしまうのかと。
こうして、今度は会長に強制連行された私。
もちろん、待っていたのは地獄の様に信じがたいものだった。
一難去ってまた一難とは、まさにこれ。
何やら、怪しげな香りがしてきたLOVE物語。
秋の風とともに、いろんなものが冷たく吹き荒れる今日この頃だ。
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暁(プロフ) - 星月夜さん» コメントありがとうございます(o^―^o)ﾆｺそうなんですよね。夢主ちゃんの人生は波乱万丈で少し可哀想な気もしてきます…（笑）更新は本当にバラバラですが、今後もこの作品のことをよろしくお願いいたしますペコリ(o_ _)ｏ)) (2017年12月3日 17時) (
レス) id: 23374c4c5d (このIDを非表示/違反報告)
星月夜 - 面白い展開ですね。本当に一難去ってまた一難って、感じで読んでてハラハラしちゃいます(о＾∇＾о) (2017年12月3日 16時) (レス) id: b0ad28a90c (このIDを非表示/違反報告)
暁(プロフ) - かたつむりんさん» ありがとうございます！何度も嬉しいコメントをありがとうございます。長くなってしまってますが、最後までお付き合いいただけたらと思います(o^―^o)ﾆｺ (2017年10月25日 23時) (レス) id: 23374c4c5d (このIDを非表示/違反報告)
かたつむりん(プロフ) - 第参弾おめでとうございます！鈴木さんと和解できてよかった……。これからも頑張ってください！ (2017年10月25日 16時) (レス) id: f35d15b5f6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：暁 | 作者ホームページ：
作成日時：2017年10月24日 22時
