先生と私の日常(121) ページ24
A『失礼しまーす』
国島「あ、ああ…Aさん、早かったわね」
ぎこちなく返事をするのは、国ちゃん…。
正直、まだわだかまりはある。
実際、生徒会の文化祭活動中も会話がほとんどできてないのは…お互いまだ気にしてるから。
(でも……)
国ちゃんは優しいの、知ってるから。
こういうのは終わりにしたい。
A『先生…酷いこと言ってごめんなさい。話したくないなんて…本当は、先生が優しいの知ってるのに……』
国島「Aさん…私の方こそ教師として、大人として……目も当てられないようなことをしてしまって……ごめんなさいね」
A『……国ちゃん――』
議長女子「失礼しま〜す。あれ、Aちゃん早いね」
と、そこへ他のメンバーもやって来た。
A『う、うん……』
ぞろぞろと入ってくるメンバー。
最後に大八木先生が入ってくる。
(あ、先生……)
目が合ったと思ったが、すぐに逸らされてしまった。
(むっ…なに、その態度……)
なんかあるなら、言ってくれればいいのに。
みんな席に着き、議長が話しを進めていく。
議長女子「……ということで、今日の活動は校舎や体育館に飾る風船や花を各部長、委員長、先生方と協力して作ります。終わるまで帰れないので、頑張ってください。振り分けは――」
と、いうことで、面倒くさい単純作業をちまちまと進めることになった私たち。
私たちは少人数メンバー。
会長に私、大八木先生に龍田先生…国ちゃんも一緒だ。
(なんでこのメンバー…?)
大八木「A、ここ間違えてる。これじゃ花にならない……」
A『あーもう、面倒くさい!大体なんで手作りなのよ!』
龍田「費用削減のためです」
A『だったら飾り付けない方がいいじゃないですか!人件費だしてくれんのかっ!』
龍田「飾りがあるなしじゃ、見え方がだいぶ変わるから。華やかな方がいいでしょ?」
どうでもいいわ!
と、言いたいところだけど我慢する。
もともと、私はこういう雑務が嫌いなので余計に不満はあるが、我慢だ。我慢。
ちらりと大八木先生を盗み見る。
(やっぱり普通だ……本当に気のせいだったのかも)
大八木「手が止まってる。さっさとやらないと、どんどん帰り遅くなるけど?」
前言撤回。なんか、仲悪かった時みたいに棘のある言い方。
(感じ悪いなぁ…)
そう思うが、やはりここも我慢して作業を進めることにした。
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暁(プロフ) - 星月夜さん» コメントありがとうございます(o^―^o)ニコそうなんですよね。夢主ちゃんの人生は波乱万丈で少し可哀想な気もしてきます…(笑)更新は本当にバラバラですが、今後もこの作品のことをよろしくお願いいたしますペコリ(o_ _)o)) (2017年12月3日 17時) (レス) id: 23374c4c5d (このIDを非表示/違反報告)
星月夜 - 面白い展開ですね。本当に一難去ってまた一難って、感じで読んでてハラハラしちゃいます(о^∇^о) (2017年12月3日 16時) (レス) id: b0ad28a90c (このIDを非表示/違反報告)
暁(プロフ) - かたつむりんさん» ありがとうございます!何度も嬉しいコメントをありがとうございます。長くなってしまってますが、最後までお付き合いいただけたらと思います(o^―^o)ニコ (2017年10月25日 23時) (レス) id: 23374c4c5d (このIDを非表示/違反報告)
かたつむりん(プロフ) - 第参弾おめでとうございます!鈴木さんと和解できてよかった……。これからも頑張ってください! (2017年10月25日 16時) (レス) id: f35d15b5f6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:暁 | 作者ホームページ:
作成日時:2017年10月24日 22時