教師×生徒＝ＬＯＶＥ！？第参弾

先生と私の日常(120) ページ23

あき「そういえば、Aちゃん……文化祭大変そうだね。生徒会は、何か出しものするの？」


A『うん…会長中心に色々するみたい』


優「ああ、あの美形の」


ありさ「学年一の人気者だよね。見たよし、性格よし、頭よし、運動神経抜群の高スペック男子だもんね。お家は代々お医者さんで富豪だって。今時いないよ、こんな完璧男子」


あき「住んでる世界に、違いを感じるよね……」


確かに、あの人と二人で活動する機会はほとんどなかったけど、いつ見たって何でも完璧にこなしてるな。


もっとも、男女問わず人気なので生徒会でペア活動する時はいつも違う人と組んでるけど。


ん？私がなんで一緒に活動したことあるかって？


あの時は会長が気まぐれ起したみたいで、直々にペア指名してきたからである。


(どうでもいいけど、私の周りには高スペック多すぎんのよ……美形じゃないとダメなのかッっての)


いや、普通なら羨まれるべきところなのかもしれないが、なんせ私が平凡なので私が奴らの光に飲まれて余計に霞んでしまうというか…一緒にいると案外精神的にくるものがある。


優「一日目はクラスで、二日目は部活の出し物…んで、最終日が生徒会と演劇部の劇、あとは順位発表に夜の後夜祭……」


あき「一日目は最初に仮装行列もあるよね……」


麗奈「改めて考えると結構面倒くさい」


そうなのだ。三日もある文化祭は意外と面倒くさい。


(私、二日目は午前は部活の、午後は生徒会の出し物で結構忙しいんだよね……)


ありさ「一日目はともかく、二日目以降はクラス単位の活動じゃなくなるし、楽しめそうだよ？私、弟たちは二日目以降に呼ぶつもりだから」


そうなのだ。浮いているのはあくまでクラスの中だけ。


他クラスの子も、部活仲間も今まで通り普通に接してくれる。


生徒会メンバーの中には同情のあまり目を潤ませてくれる子なんかもいた。


(ていうか……)


A『みんな、文化祭に家族呼ぶの？』


優「うん。逆に呼ばないの？」


あき「文化祭は…お母さんもお兄ちゃんも楽しみにしてるから、私は来てもらおうと思ってるんだけど……」


優「あきは本当にお兄ちゃんっ子だな」


そっか……みんなの家族構成は文化祭なんかでわかるのか。


(私も…誘ってみようかな。でも……)


A『忙しいよね……』


麗奈「どうしたの？」


A『ううん。私、生徒会行ってくるね』

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