先生と私の日常(115) ページ18
校長「酷いと言われようが、なんと言われようが、これはしかたない事なんだ」
優「なんとか…なんとかしてよ!あんた校長でしょ!?」
あき「だめだよ、優ちゃん…!」
感情が高ぶり、校長につかみかかろうとする優を必死で止めるあき。
(そんな……そんなのってないよ!)
何か言い返そうとした時、ありさが静かに言う。
ありさ「…先生は、私に勇気をくれました。あなた方は今回の件を知っていても何もしなかった。龍田先生と、大八木先生だけが、私たちの話を聞いて…最善の方法を常に選んで心を支えてくれました」
A『ありさ……』
ありさ「私がこんなこと言える立場じゃないってわかってます。でも、おかしいじゃないですか。Aのために、声をあげてくれた大八木先生や龍田先生が他の先生に避けられて、担任から外されて……何もしなかった人たちが、平気な顔でこの学校に残ってる!こんなの、おかしいじゃないですか!!」
優「私たちの担任は龍田先生です!龍田先生はいつも生徒のことを考えてくれる……教師のかがみみたいな人だ!!」
あき「私も……みんなも、龍田先生がいないのは悲しいです……ッ」
A『お願いします!考え直していただけませんか』
深々と頭を下げて頼み込む。
優「お願いします…」
あき「お願いします、校長先生」
ありさ「龍田先生は私を救ってくれた…大切な人なんです。いなきゃ困るんです。お願い、します……」
さすがの校長先生も、生徒たちにここまでされてはダメだとは言えないようだ。
が、
校長「君たちの気持ちはわかる。彼は本当に生徒には教師には慕われていた…私も信頼していた教師だ。だが、被害者やその保護者はどう思う?いじめを未然に防げなかったくせに、学校は責任を取らないのかと言われては……」
(……このおっさん、被害者把握してねぇな)
頭にきたが、ぐっとこらえる。
A『今日のところは下がります。あと…その心配なら、しなくていいですよ』
ありさ「検討しておいてください。失礼します」
それだけ言って、私たちは部屋を出た。
あき「龍田先生……戻ってきてくれるよね?」
優「あの堅物の頭が柔らかくなればきっと……」
A『私、お母さんに相談してみるね。とりあえず、今日は戻ろう』
その後、普通に授業を受けて家に帰った。
そして、私は母に今日のことを相談したのだ。
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暁(プロフ) - 星月夜さん» コメントありがとうございます(o^―^o)ニコそうなんですよね。夢主ちゃんの人生は波乱万丈で少し可哀想な気もしてきます…(笑)更新は本当にバラバラですが、今後もこの作品のことをよろしくお願いいたしますペコリ(o_ _)o)) (2017年12月3日 17時) (レス) id: 23374c4c5d (このIDを非表示/違反報告)
星月夜 - 面白い展開ですね。本当に一難去ってまた一難って、感じで読んでてハラハラしちゃいます(о^∇^о) (2017年12月3日 16時) (レス) id: b0ad28a90c (このIDを非表示/違反報告)
暁(プロフ) - かたつむりんさん» ありがとうございます!何度も嬉しいコメントをありがとうございます。長くなってしまってますが、最後までお付き合いいただけたらと思います(o^―^o)ニコ (2017年10月25日 23時) (レス) id: 23374c4c5d (このIDを非表示/違反報告)
かたつむりん(プロフ) - 第参弾おめでとうございます!鈴木さんと和解できてよかった……。これからも頑張ってください! (2017年10月25日 16時) (レス) id: f35d15b5f6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:暁 | 作者ホームページ:
作成日時:2017年10月24日 22時