先生と私の日常(114) ページ17
あき「嘘だよね…」
ありさ「わかんない。でも、よくある話じゃん」
A『急いで職員室行こう!確かめなくちゃ』
優「ちょ、A!」
廊下を走り、職員室へと急ぐ中、ありさの言葉が頭をよぎる。
― 龍田先生、今回のことで責任取らされて教師辞めさせられるんじゃ ―
(そんなこと、考えもしなかった……)
なにもかも、ハッピーエンドで終わらない。
必ずどこかで良くないことは起こる。
(知ってたのに……)
その時、目の前に見知った人が現れた。
A『先生ッ…!』
大八木「A?何して…」
A『ねぇ、龍田先生どこ!?どこにいるの!』
先生に詰め寄って、そう問う。
でも、先生は暗い顔をして答えてくれない。
(そんなッ……)
それは、答えも同然だった。
優「A…速いんだよ!あきついてきてないから!」
さすが体育系。優とありさはちゃっかりついてきてる。
あき「うぅ…やっと、追いついたよ〜……」
ありさ「あきちゃん、お疲れ」
みんな揃ったところで、私は龍田先生について話す。
A『ありさの言ってたことが正しそう……』
あき「そんなッ…嘘……」
泣き出してしまうあきの背を優が励ますように撫でる。
当然だけど、みんなの表情は暗い。
ありさ「…頼みに行こう」
三人「え…?」
ありさ「まだきっと間に合うよ!みんなで、行こう!!」
(ありさ……)
A『うん、そうだね!』
優「でも、何処へ……」
A『決まってるじゃん!一番偉い人のところ』
私たちは再び走りだす。
大八木「みんな……頼んだ」
―――――――
私たちがやって来たのは校長室。
さすがに、ノックするのも緊張する。
A『みんな、いい?』
みんなが頷いたのを確認して、扉をノックする。
A『2年の井上Aです。お話よろしいでしょうか?』
校長「……入りなさい」
みんなで顔を見合わせ、頷く。
ドアノブに手をかけ、扉を開ける。
一同「失礼します……」
流石校長室。雰囲気からして凄い。
校長「君たちは龍田くんのクラスの子だね?」
A『はい』
校長「話しはだいたいわかってるよ…同じことを何人か言いに来た」
優「だったら…」
みんなに笑顔が戻る。
希望が見えた気がした。が……
校長「だが、認められない。これはけじめだ」
A『はっ?!』
あき「そんな……酷い」
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暁(プロフ) - 星月夜さん» コメントありがとうございます(o^―^o)ニコそうなんですよね。夢主ちゃんの人生は波乱万丈で少し可哀想な気もしてきます…(笑)更新は本当にバラバラですが、今後もこの作品のことをよろしくお願いいたしますペコリ(o_ _)o)) (2017年12月3日 17時) (レス) id: 23374c4c5d (このIDを非表示/違反報告)
星月夜 - 面白い展開ですね。本当に一難去ってまた一難って、感じで読んでてハラハラしちゃいます(о^∇^о) (2017年12月3日 16時) (レス) id: b0ad28a90c (このIDを非表示/違反報告)
暁(プロフ) - かたつむりんさん» ありがとうございます!何度も嬉しいコメントをありがとうございます。長くなってしまってますが、最後までお付き合いいただけたらと思います(o^―^o)ニコ (2017年10月25日 23時) (レス) id: 23374c4c5d (このIDを非表示/違反報告)
かたつむりん(プロフ) - 第参弾おめでとうございます!鈴木さんと和解できてよかった……。これからも頑張ってください! (2017年10月25日 16時) (レス) id: f35d15b5f6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:暁 | 作者ホームページ:
作成日時:2017年10月24日 22時