検索窓
今日:16 hit、昨日:0 hit、合計:11,682 hit

先生と私の日常(114) ページ17

あき「嘘だよね…」


ありさ「わかんない。でも、よくある話じゃん」


A『急いで職員室行こう!確かめなくちゃ』


優「ちょ、A!」


廊下を走り、職員室へと急ぐ中、ありさの言葉が頭をよぎる。


― 龍田先生、今回のことで責任取らされて教師辞めさせられるんじゃ ―


(そんなこと、考えもしなかった……)


なにもかも、ハッピーエンドで終わらない。


必ずどこかで良くないことは起こる。


(知ってたのに……)


その時、目の前に見知った人が現れた。


A『先生ッ…!』


大八木「A?何して…」


A『ねぇ、龍田先生どこ!?どこにいるの!』


先生に詰め寄って、そう問う。


でも、先生は暗い顔をして答えてくれない。


(そんなッ……)


それは、答えも同然だった。


優「A…速いんだよ!あきついてきてないから!」


さすが体育系。優とありさはちゃっかりついてきてる。


あき「うぅ…やっと、追いついたよ〜……」


ありさ「あきちゃん、お疲れ」


みんな揃ったところで、私は龍田先生について話す。


A『ありさの言ってたことが正しそう……』


あき「そんなッ…嘘……」


泣き出してしまうあきの背を優が励ますように撫でる。


当然だけど、みんなの表情は暗い。


ありさ「…頼みに行こう」


三人「え…?」


ありさ「まだきっと間に合うよ!みんなで、行こう!!」


(ありさ……)


A『うん、そうだね!』


優「でも、何処へ……」


A『決まってるじゃん!一番偉い人のところ』


私たちは再び走りだす。


大八木「みんな……頼んだ」
―――――――

私たちがやって来たのは校長室。


さすがに、ノックするのも緊張する。


A『みんな、いい?』


みんなが頷いたのを確認して、扉をノックする。


A『2年の井上Aです。お話よろしいでしょうか?』


校長「……入りなさい」


みんなで顔を見合わせ、頷く。


ドアノブに手をかけ、扉を開ける。


一同「失礼します……」


流石校長室。雰囲気からして凄い。


校長「君たちは龍田くんのクラスの子だね?」


A『はい』


校長「話しはだいたいわかってるよ…同じことを何人か言いに来た」


優「だったら…」


みんなに笑顔が戻る。


希望が見えた気がした。が……


校長「だが、認められない。これはけじめだ」


A『はっ?!』


あき「そんな……酷い」

先生と私の日常(115)→←先生と私の日常(113)



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.6/10 (15 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
27人がお気に入り
設定タグ: , 恋愛 , オリジナル   
作品ジャンル:恋愛, オリジナル作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

(プロフ) - 星月夜さん» コメントありがとうございます(o^―^o)ニコそうなんですよね。夢主ちゃんの人生は波乱万丈で少し可哀想な気もしてきます…(笑)更新は本当にバラバラですが、今後もこの作品のことをよろしくお願いいたしますペコリ(o_ _)o)) (2017年12月3日 17時) (レス) id: 23374c4c5d (このIDを非表示/違反報告)
星月夜 - 面白い展開ですね。本当に一難去ってまた一難って、感じで読んでてハラハラしちゃいます(о^∇^о) (2017年12月3日 16時) (レス) id: b0ad28a90c (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - かたつむりんさん» ありがとうございます!何度も嬉しいコメントをありがとうございます。長くなってしまってますが、最後までお付き合いいただけたらと思います(o^―^o)ニコ (2017年10月25日 23時) (レス) id: 23374c4c5d (このIDを非表示/違反報告)
かたつむりん(プロフ) - 第参弾おめでとうございます!鈴木さんと和解できてよかった……。これからも頑張ってください! (2017年10月25日 16時) (レス) id: f35d15b5f6 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名: | 作者ホームページ:   
作成日時:2017年10月24日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。