先生と私の日常(113) ページ16
三人でしばらく歩いていると、また後ろから声をかけられた。
ありさ「A…お、おはよう」
A『ありさ……おはよう』
昨日仲直りしたし、友達なんだけど……
(き、緊張する……)
それはありさも同じだったようで、お互いぎこちない表情を浮かべる。
見かねた優はパンッと手を叩くと言った。
優「はい、朝から変な空気にしない。友達なんだから、もっと自然に構えないと」
あき「私も、自然でいいと思う…よ」
A『そ、そうだよね。えへへっ…久しぶりで、ちょっと緊張しちゃった』
ありさ「だね。…なんか、嬉しいな」
照れながらそう言ったありさ。
同じことを思っていたので、心を読まれたみたいでくすぐったい。
他の二人も同じことを思ったようで、笑っている。
優「うん、いいよね。こういうの」
A『ていうかさ、優って場の雰囲気読むの上手いね』
あき「うん。優ちゃんはコミュ力高くて優しいんだ」
優「ちょッ、本人いる前でやめてよ！恥ずかしいじゃん」
真っ赤になる優を見て、笑う私たち。
(なんか、いいな……)
――――――――
それでも、教室に入ると空気が凍る。
それは決して気分のいいものではない。
でも、一人じゃないから大丈夫。
A『行こ』
明るく笑ってそう声をかけると、みんなも頷いてくれる。
一時間目は急遽、先生たちが入ってきて一人ひとりに話を聞いていくものとなった。
いじめを完全に終わらせるために、先生たちも本格的に動いたのだ。
休み時間になったものの、教室の空気は重い。
(……一応こういうのは終わるんだ)
ふと、鈴木さんの方を見ると、いつものメンバーとは一緒にいなかった。
一人ぼっちで、窓の外を眺めている。
A『……』
もう一つ、気がかりなのは龍田先生の姿がないこと。
(どうしたんだろ……)
ありさ「A。どうかした？」
A『いや、ちょっと…』
優「いきなりすぎるよね。今まで知らんぷりだったくせに」
あき「先生たちの中でも…その、いざこざはあったみたい」
A『ハッキリ言って、私のこと散々に言ってくれた先生等が謝りもしないで、しれっとしてんの見てムカついた。それに……大八木先生と決まずそうに接してんの見て、嫌だった。龍田先生がいないのも、なんか引っかかるし』
優「不満だらけだな」
ありさ「ねぇ、もしかしたらだけど龍田先生――――」
A『え……？』
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暁(プロフ) - 星月夜さん» コメントありがとうございます(o^―^o)ﾆｺそうなんですよね。夢主ちゃんの人生は波乱万丈で少し可哀想な気もしてきます…（笑）更新は本当にバラバラですが、今後もこの作品のことをよろしくお願いいたしますペコリ(o_ _)ｏ)) (2017年12月3日 17時) (
レス) id: 23374c4c5d (このIDを非表示/違反報告)
星月夜 - 面白い展開ですね。本当に一難去ってまた一難って、感じで読んでてハラハラしちゃいます(о＾∇＾о) (2017年12月3日 16時) (レス) id: b0ad28a90c (このIDを非表示/違反報告)
暁(プロフ) - かたつむりんさん» ありがとうございます！何度も嬉しいコメントをありがとうございます。長くなってしまってますが、最後までお付き合いいただけたらと思います(o^―^o)ﾆｺ (2017年10月25日 23時) (レス) id: 23374c4c5d (このIDを非表示/違反報告)
かたつむりん(プロフ) - 第参弾おめでとうございます！鈴木さんと和解できてよかった……。これからも頑張ってください！ (2017年10月25日 16時) (レス) id: f35d15b5f6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：暁 | 作者ホームページ：
作成日時：2017年10月24日 22時
