先生と私の日常(108) ページ11
龍田「明るい声が聞こえると思ったら、二人だったんだ」
そう言って入ってきたのは、龍田先生に大八木先生。
A『先生……あ、ごめんなさい。もう時間?』
補修教室あるの忘れてた……。
でも、先生笑ってくれてるし、怒られないはず。
桜木「すみません。お借りしてました……私、もう帰るので。また、明日ね」
そう言って、駆け足で教室を出ていってしまった。
A『え〜っと……放課後授業ヨロシクオネガイシマス』
大八木「なんでカタコト……」
龍田「その前に。Aちゃんにはまだやることが残ってるので、生徒会室へ行くように」
A『え?』
大八木「早く行かないと、帰るのどんどん遅くなるぞ〜」
なんのことかわからないけど、取りあえず行こう。
廊下を走り、生徒会室へと向かった。
大八木「上手くいくといいな。康と岸さんって仲いいの?」
龍田「さぁ。ただ…約束を果たしただけかな。ちゃんと機会は作ったし、後はありさちゃんが勇気を出すだけだよ」
―――――――――
生徒会室前まで来た。
ちょっと息が切れ気味だけど、かまわずドアを開ける。
扉の先にいたのは、ありさだった。
A『あ……』
ありさ「ごめん…急に呼び出したりして。すぐだから…時間、あんまり取らせないからちょっと話、聞いて……ほしい」
A『私も……話したい』
二人で向かい合わせに座る。
A『あの、さ……今朝はごめん。その、勘違いした』
そう言うと、ありさは驚いたように目を丸めた。
ありさ「なんで、Aが謝るの?悪いのは…全部、私でしょ」
A『私も悪いよ』
ありさ「悪くない!Aは何も悪くないよ!!全部…私が……」
涙を流すありさ。
そんなに責めないでよ、自分を。
ありさ「今朝の事だって、そうさせたのは私だよ!私は……Aを裏切った……なのに、友達でいたいって思っちゃう…本当に自分勝手で……」
A『うん、そうだね。自分勝手だ』
ありさ「……知ってる」
A『私も自分勝手だ。だからお相子』
ありさ「ごめんね…ごめん。私、自分可愛さに……あなたのことッ……傷つけた。ごめん、ごめんね……ずっと、ずっと後悔してた…友達なのに………ごめんね」
A『いいよ…もういい。そりゃね、腹立ったよ。嫌だったし、傷ついた。でも、ありさは庇ってくれたでしょう?それが嬉しかったから、もういいよ』
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暁(プロフ) - 星月夜さん» コメントありがとうございます(o^―^o)ニコそうなんですよね。夢主ちゃんの人生は波乱万丈で少し可哀想な気もしてきます…(笑)更新は本当にバラバラですが、今後もこの作品のことをよろしくお願いいたしますペコリ(o_ _)o)) (2017年12月3日 17時) (レス) id: 23374c4c5d (このIDを非表示/違反報告)
星月夜 - 面白い展開ですね。本当に一難去ってまた一難って、感じで読んでてハラハラしちゃいます(о^∇^о) (2017年12月3日 16時) (レス) id: b0ad28a90c (このIDを非表示/違反報告)
暁(プロフ) - かたつむりんさん» ありがとうございます!何度も嬉しいコメントをありがとうございます。長くなってしまってますが、最後までお付き合いいただけたらと思います(o^―^o)ニコ (2017年10月25日 23時) (レス) id: 23374c4c5d (このIDを非表示/違反報告)
かたつむりん(プロフ) - 第参弾おめでとうございます!鈴木さんと和解できてよかった……。これからも頑張ってください! (2017年10月25日 16時) (レス) id: f35d15b5f6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:暁 | 作者ホームページ:
作成日時:2017年10月24日 22時