言葉足らずな私は思いを伝えられないまま猫になりました ページ6
祠の前で蹲り、神様に相談する。
人間関係が良好でない私は相談できる人が神様しかいないのだ。
(もうやだ…どうして一言、ありがとうございます。先生も職員会議頑張ってください。って言えないの私……)
絶対に嫌われた。もう話してくれないかもしれない。
(いっそ先生の好きなものになりたい。そうしたら先生も私を好きになってくれる……)
きっと、私はそういった意味でも先生が好きなんだ。
だから余計嫌われるのが怖いし、辛い。
神様、助けてよ……
そう願った時だった。
太陽のように眩い光が一瞬見えた。
反射的に目を瞑った私。
そっと開けて見ると、この世のものと思えぬほど綺麗な男性が立っていた。
鋭いけれど、綺麗な瞳。整った顔立ち。
なにより、アニメでしか見たことのない神様っぽい服装――
ただ者じゃない。
『あのぅ…』
「娘、己の行いを恥じるのならなぜ変わろうとしない。少し素直になればいいだけではないか」
はぁ？！急に現れて…第一声からダメ出しですか！？
『それができたら苦労しないんですよ！』
「では、機会をあたえてやる」
男性が手を振り上げた。
叩かれるのかと思い、目を瞑る。
(ん…？私、寝てた？)
体を起こしてみると、違和感が――
景色がいつもと違う。
いや正確に言うと、いつもより低い？
でもここは間違いなく、いつもの神社。
変わったとすれば、私の――
そう思い、手を見て見ると可愛いピンク色の肉球が…
(ええええ！？)
慌ててい近くの池まで走る。
四足歩行で。
行けに映った私は、私に似ても似つかないものになっていた。
『にゃ〜』
頑張ってしゃべろうとしても出てくるのは、猫の言葉。
私、私……
猫になっちゃった！？
嘘うそ、嘘！なんでどうして！？
確かに先生の好きなものになれたらなんて考えたりしたけど…
本当になっちゃうなんて！！
じゃあ、あの男のことも夢じゃなかったんだ！
どうしよう！？
(これじゃ、先生に会っても私って気付いてもらえないじゃない…)
とりあえず、家に帰ってみたが、当然入れてもらえず……
困惑したままの私は、そのまま野宿することになった。
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くるみ(プロフ) - MIZOREさん» はじめまして！コメント&応援ありがとうございます。これからも二人でいろんなお話を出していけたらと思ってますので、よろしくお願いします。 (2017年9月13日 18時) (
レス) id: 1b7b0b02d0 (このIDを非表示/違反報告)
MIZORE - 暁さん、くるみさん、はじめまして!とても感動できる内容で、読みやすかったです。更新頑張ってください! (2017年9月13日 18時) (レス) id: a68bb744ad (このIDを非表示/違反報告)
暁(プロフ) - 星月夜さん» 心あたたまるコメントをありがとうございます！今後も頑張って二人で更新していこうと思うので、この作品をよろしくお願いします(*- -)(*_ _)ペコリ (2017年9月11日 7時) (レス) id: 23374c4c5d (このIDを非表示/違反報告)
星月夜 - 短編集なので当たり前なのですが、一つ一つが簡潔に書かれているので読みやすいです！最初のお話は本当に感動しました！ (2017年9月10日 23時) (レス) id: b0ad28a90c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：くるみ＆暁 | 作者ホームページ：
作成日時：2017年9月10日 12時
