Snow Man小説（sub）【白紫・黒紫・赤青 etc】 (ページ14)

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サイズアップ【ラウふか】ページ14

《ラウふか付き合っている世界線》

ある朝。

深澤はゆっくりと目を覚ますと隣で眠る恋人に目をやった。

大きな体を小さく縮めて眠るラウールに愛しさが湧き上がるのと同時に今更ながら寝ているベッドの狭さに少し顔をしかめた。

深澤はゆったりと寝る為にセミダブルサイズのベッドを購入していた。

しかし１人ならば余裕なサイズでも大の大人が２人、一緒に寝るにはかなり窮屈になってしまう。

「ちょっと考えるか…」

起き上がりまだ夢の中のラウールの頬に軽くキスをして、身支度を整えてから深澤は朝食の準備の為にキッチンへと向かった。

料理が得意では無い為、トーストと目玉焼きと言う簡素な朝食を作りコーヒーを煎れる。

ラウールが起きてくるまで深澤はコーヒーを飲みつつ、スマホでベッドを検索する事にした。

「ダブルは狭いよなぁ…クィーンか、いっそキングにするか」

小さく呟きながら色々検索していると、寝室の扉が開く音がしたので深澤は検索画面を消して今日のスケジュール画面を呼び出した。

「おはよう、辰哉さん」

「おはよ、ラウール。顔洗ってきな〜」

ラウールの分のコーヒーを煎れる為に席を立つ深澤にラウールは近付くと軽くキスをする。

「ん？」

「朝御飯ありがとう」

ポヤポヤ顔で笑うラウールに深澤も笑い掛ける。

「ほらほら、早く準備しといで」

「は〜い」

洗面所に向かうラウールを見送ってから、テーブルに朝食を運び定位置に座った。

身支度を整えてラウールが深澤の対面に座ると揃って頂きますをする。

「辰哉さん、今日の予定は？」

「俺は午前中康二と雑誌の撮影で午後休み。ラウは？」

「俺は学校と終わってからは雑誌撮影」

予定を話し合い、それ以降は雑談をするのが泊まった日の定番になっていた。

「今日はもう辰哉さんとは会えないね…」

予定を知りしょんぼりとするラウールの頭を深澤は手を伸ばして優しく撫でる。

「明日は朝から動画撮影だから1日中一緒にいれるんだし今日は我慢な」

「じゃあさ、明日も泊まっていい？」

キュルキュル目で甘えるラウールに弱い深澤は少し躊躇いつつも頷く。

「ちゃんと親御さんに許可貰えたらな」

「辰哉さんちなら絶対大丈夫だから」

ドヤ顔で言うラウールに信頼されているのは嬉しい反面、恋人同士の泊まりと言う申し訳なさも少々ある深澤は苦笑いするばかりだった。