Snow Man小説（sub）【白紫・黒紫・赤青 etc】 (ページ15)

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ラウールが泊まる明日には間に合わないが早いに越したことは無いと、深澤は撮影の合間にスマホで検索を続けていた。

「あれ？ふっかさんベッド買うん？」

深澤のスマホ画面に気付いた向井が話掛けてきた。

「ん、ちょっとでっかいワンコのせいで手狭でさ」

他人に聞かれても問題無いよう伏せて説明する深澤に意図を汲んだ向井は納得したように頷く。

「確かにあの子はでっかいもんなぁ、ほんでどれ買うんです？」

「クィーンかキングか悩んでるんだよね」

画面を見せながら言う深澤に向井は少し考えると口を開いた。

「キングやとデカすぎません？…１人の時広過ぎて寂しなりますよ」

後半は小声で言う向井に確かにと深澤は頷いた。

「じゃあクィーンにするか、早く届くサイトは…」

「通販より家具屋に行った方が早いし安ないです？」

「ん〜…でも運ぶのがなぁ…」

運転免許を持ってない深澤にとっては運搬が問題になる為通販にしようとしていたのだが、それに向井が待ったをかけた。

「運搬用の車とか借りれる店あれば俺が運転しますて」

「え？いいの？」

「ふっかさんの為ですやん。…夕食豪華なんお願いしますね」

「そっちが目的だろ」

そうは言いながらも休みを潰してまで付き合うと言ってくれる向井の優しさに深澤は感謝した。

「んじゃ、店探しとくから撮影終わったら宜しくな」

「任せてください」

そこまで話をしたタイミングでスタッフに呼ばれ、２人は撮影を再開した。