恋人はママちゃん【白】 (ページ32)

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すると次の瞬間、部屋の空気が一気に緩和したのを感じた。

「お前がそこまで本気なら俺達は全力で２人を守るぜ！」

「右に同じく、ラウールとAさんが幸せになるのが俺達の幸せでもあるからね」

何かの戦隊モノみたいなポーズをする佐久間くんと優しく微笑む阿部ちゃん。

「てかさ、まず告白して受けいれて貰うのが先だろ」

「つまり翔太はラウールが振られないか心配だそうです、ラウール頑張れ」

「言ってねーし」

安定のしょっぴー通訳な舘さんと図星なのか顔を赤くするしょっぴー。

「何か俺達で出来る事があれば協力する」

「恋愛マスターなめめが言うから大丈夫や！」

「恋愛マスターwww」

優しい眼差しで見つめてくれる康二くんと康二くんのボケがツボってるめめ。

「ラウールもそんな歳になったんだなぁ…親離れして、ママ寂しい」

「こないだ成長見守れって言ったのふっかだろ」

泣き真似をするふっかさんに苦笑いする照くん。

皆何だかんだ俺の応援してくれる…んだよね？いいのかな？

「いきなり言ったのに誰も反対しないの？」

「ちゃんと討論済だよ、俺達はラウールが本気なら応援する」

阿部ちゃんの言葉に話し合いしていたのを知らなくてびっくりした。

「いつの間に？」

「こないだお前巻き込んでヲタ話した時〜」

俺足止め役だったんだよね、と佐久間くんがにゃははと笑った。

成程、なんで俺が誘われたんだろうと思ってたらあの時に他の皆で話し合いしてたんだ。

そんな皆の俺を見る優しい眼差しが嬉しいやらくすぐったいやらで何かムズムズするなぁ。

「皆、ありがとう！俺頑張るから！」

決意も込めてお礼を言うと皆から頑張れって肩やら背中を叩かれた。

あ、そうだ。

「めめは協力程々にしてよね」

「は？何で？」

キョトンとするめめに俺はちょっと口を尖らせながら言う。

「めめは自覚無しに誰でも虜にするから」

分かる〜とめめの虜になりがちの会(佐久間くん、阿部ちゃん、康二くん)からの声にめめはちょっと困った顔をする。

「冗談、頼りにしてます！」

本当は半分本気なんだけどね。

一応釘刺しとかないと、めめカッコイイから１番ライバルになりそうなんだもん。

「まずラウールはAさんに男として意識して貰わないとだね」

「どうしたらいいと思う？」

舘さんの言葉に報告会はそのまま恋愛相談会に移行した。