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「……どういう意味だよ」
「んー、平たく言えば似たもの同士仲良くしようねってコト。」
似てる？こいつと俺が似てるとこなんてどこも無いだろ。何を言っているのかさっぱり分からん。
「はい、こっちは唐辛子なし。」
Aの言葉を熟考していると目の前にさっきと全く同じカフェオレみたいなカクテルが差し出される。そういや2つ作ってた。もう1つはAのだと思っていたが。
差し出されたグラスの中身をまじまじと訝しげに見つめる。
……次は変なの入ってないだろうな。
グラスを口へ運び、少しだけ口に含んで辛さがしないことを確認するとぐい、とグラスを更にかたむけた。
「……あま」
「でしょ？これすっごいオススメ」
カウンターの向こうで頬杖をつきながら見守るようにこっちを見る。
……見られてると飲みずらいんだけど。
「……これ、お前のじゃないの」
「ん？あぁ、悪戯用とちゃんと味わってもらう用で作ったの。私は甘いのは苦手だから別の飲むよ」
甘いのが苦手？
そういえば、昨日黒霧が出したチョコも美味しいと言う割にひとつしか食べていなかった。食べる前に帰ったって言うのもあるが。
……甘いのが苦手ならなんでチョコ貰ったんだよ。
「じゃあ昨日貰ったチョコはどうした？」
「あー、あれは……ちゃんと美味しくいただきました、よ？」
目を泳がせ、長めの襟足部分を掴むように触りながら少し歯切れ悪く言った。しかもいかにも動揺してますって顔。
「……嘘だな」
「ひ、酷いなぁ、疑うの？この純粋無垢な顔をした私を。」
「疑われるような顔してるぜ」
「……えーっと、それは表情がってことだよね？顔そのものがってことじゃないよね？」
「どっちだろうな？」
「え、死柄木くん？」
流石に酷くない？私傷ついちゃう、とすぐにいつもの調子に戻ってAはへらへらと笑った。
──目が死んでるくせに、笑顔が下手なくせによく笑う。まるで張りつけた笑顔、その言葉がピッタリだと思うほどに。
Aは氷をグラスに入れ、棚から別の酒が入った瓶を取り出すと並々と酒を注ぐ。
そんなに注いでほかに何を混ぜるのかと注目していたが、その他には何も混ぜず、こちら側に回って来て、いつもの定席に座り込んだ。
珍しくカクテルにせずにそのまま飲むらしい。
注いだ分をちびちび飲みながら、どうでもいい話を絶え間なく紡ぐ。
毎回毎回よく話のネタ尽きねぇよな、こいつ。静かに飲んで帰ればいいのに。
そう思いながらも毎回話し相手になる俺も俺か。
手元のカクテルをもう一口飲みながら思った。
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りんご同盟 - あっ…好きぃ (11月20日 23時) (
レス) @page35 id: ed24fa5325 (このIDを非表示/違反報告)
星宮暦(プロフ) - わぁ〜！神作見つけてしまった…更新頑張って下さい！応援してます！ (8月22日 0時) (レス) @page25 id: b26f71cce5 (このIDを非表示/違反報告)
11才のバカ - これは追うしかないっしょ！おもろ〜！好みドストライク。桜もちさに更新ガンバってください！ひそかに見学！ (5月9日 0時) (レス) @page17 id: 470dc29d1f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：桜もち | 作成日時：2023年3月30日 7時
