お姫様は関西Jr.でした。6

□違和感(大晴side) ページ30

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ももと久しぶりのデート。学校が始まってちょっと忙しかったからなぁ。


もうすぐ稽古も始まるから、今のうちにたくさん会っとこーって。




「ちょ、大晴、手！」

福本「んー？」

「あかんって」



せっかくのデートやのに手も繋げん俺らってなんなんや！！いやでも、しゃあないか。まだファンのみんなにはバレてないもんなぁ。


もーーー、言ってしまいたい！！！


なんて悶々としてたら、ももがスッと2人の間に隙間を開けたから、なにかと思えば「ももちゃんと大晴くんですか？」って。なんや。ほんま邪魔せんとってほしいわー。




「わ、本物やぁ」

もも「こんにちは」

「わたし2人のことすごい好きなんです！」

福本「ほんま？ありがとうございます」

「あ、大学合格おめでとうございます！」

「「ありがとうございます」」

「デートの邪魔しちゃってごめんなさい！それじゃ、失礼します」

もも「いや、デートやないから大丈夫ですよ」

福本「はは」

「そうなんですか？てっきり付き合ってるんやと思ってました」



そんなファンの子の何気ない一言に、めっちゃドキッとしてしまった。付き合ってまーす！！こいつ俺の彼女でーす！！ああ、世界中に言ってまわりたいなんて、俺は厨二病かよ。


ばいばーいって手を振ってファンの子と別れた後も、ちょっとニヤニヤが止まらない。俺らカップルやと思われてるんかなぁ。




「大晴、顔ゆるゆる」

福本「ふ、うっさいわ」

「カップルに思われてんのかな」

福本「カップルやねんから当たり前やん」

「そっか」




そっと繋いでしまおうと思った手を、思わず引っ込めてしまったのは、ももが少し苦しそうな顔をしてたから。




なんで？なんかあった？そんなに不安？




何がお前をそんな顔にさせてんの？




怖くて何一つ聞けん俺は、ももを苦しめてしまっているんやろうか。







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たいせーともも、多分付き合ってるよな。あの雰囲気



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まじ？


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デート中と遭遇した。付き合ってるか聞いたら否定してたけど、こっそり後ろついてったら付き合ってるっぽいこと言ってた



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待ってそこに遭遇してんのやばいwwwまじかwww



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な、うけるwwwわたしA派なんやけどなー



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どっちも興味ないwww



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