■独占欲(宏志朗side) ページ23
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夏のご褒美。
「宏志朗〜〜！」
Aさんがおうちおいでーって。一緒に映画見て、ピザ食べて、のんびり。ほんまにこれがあの厳しかったAさんなんかなって思ったら笑えてきた。
「何笑ってんの」
「いやー？」
「怪しい〜〜！」
「はは」
「もう！あ、お風呂沸いた！先入っておいでー！」
「はーい」
「あ、前来た時置いてった服私の部屋にあるわ！」
「自分でやるから大丈夫ですよ」
今日はお泊りコースかな。俺が帰りたくないし。
ふんわりAさんの匂いのするこの部屋。机と本棚とタンスがあるだけ。柔軟剤の匂いなんやけど、Aさんの匂いで、あーやば。
「うわ、懐かし」
ふと棚の中にある無造作に置かれた本に目がいった。同じ種類の参考書を俺も受験の時使ってたっけ。
そう言えばAさん勉強もできる人やんな。ほんま何でも出来すぎやろ。何が出来んわけ？
そんなことを思いながらパラパラとページをめくれば、あるページに付箋が貼られていた。古い本に真新しい付箋。
その字は、何度も見たことあるやつやった。
「いし、ざわ？」
待って、どういうこと？
落ち着け俺。状況を整理しろ。
Aさんの家の本に石澤の字の付箋が貼られてた。貸しただけ？いや、そもそもあの二人めっちゃ仲悪かったはず。石澤はいつもAさんのことを睨みつけてたし。
もしかして、俺の知らない何かがそこにある？
「宏志朗ー？着替えあった？」
「う、うん！あったあったー！」
知ってしまった何かにざわつく心臓。
いや、勝手に推測して傷付くなんてナンセンスや。
ちゃんと確認せんと。
「ほなお風呂お借りしまーす」
「はーい」
丁寧に畳まれてたスウェットを手に取れば、ほんのりAさんの匂いがして、溢れそうになる言葉を飲み込んだ。
Aさんの前では冷静を装わんと。俺が必死に築き上げてきた関係が、大きく変わってしまうかもしれん。
慎重に。慎重に。
ふくい近々暇な日ある?
俺は俺のやり方でAさんを俺だけのものにする。
ザワあー、来週の土曜ならいけるかも
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まちか(プロフ) - めっちゃ好きです！そろそろ晴太郎ターンください！（笑） (2018年12月20日 0時) (
レス) id: 5f205cd414 (このIDを非表示/違反報告)
まみ - 面白くて一気に全部読んでしまいました...！！！また来ます！！！ (2018年12月17日 23時) (レス) id: c0bc11bb23 (このIDを非表示/違反報告)
Koto(プロフ) - 龍太くんとの絡み需要最高です！！！これからもできれば待ってます笑 (2018年12月14日 21時) (レス) id: 91da330f2b (このIDを非表示/違反報告)
ぶん(プロフ) - 龍太くんの絡み驚きました！！ここから丈くんだけでなく康二くん達の動きも気になります、、！これからの展開楽しみです！ (2018年12月10日 17時) (レス) id: 4670208eae (このIDを非表示/違反報告)
彩(プロフ) - 龍太くんとの絡み描いてくださってありがとうございます！これからどんな展開になって行くのか楽しみです (2018年12月9日 10時) (レス) id: eee4c66918 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：aoi
| 作成日時：2018年8月14日 2時
