紅一点の白雪姫は。 (ページ21)

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「それにしちゃぁイイオンナだよな。」

あ「…っ」

上から下まで舐めるように見る視線が、

私の体に触れる手が、気持ち悪い。

紫耀、助けてっ

そう、胸の内で助けを求めた。

「こんな上玉をそのまま引き渡すのはもったいねぇ。」

あ「…っ！」

私の服の中に忍びよろうとする手を身を捩らせて抵抗する。

「アニキ、それはまずいんじゃないっすか？手は出すなって言わてんじゃないすか。」

「バカだな～オメェは。相手の言いなりになってどうすんだよ。」

「すいやせんっ！」

「それに、」

下っ端の言葉で伸ばしてた手が止まり、ホッと安堵したのも束の間、

「青龍会のボスがお気に入りとするオンナが乱れる姿を知った時のヤツの顔を想像したらゾクゾクするだろーが。」

え…、

今…青龍会のボスって言った…？

男の口から出た言葉に一瞬、思考回路が止まった。

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この人達は紫耀とどう関係してるわけ？

そういえばさっき電話の相手と入金がどうのこうのって…

私の素性が知られたわけじゃなく、

目的は紫耀ってこと…？

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