▼初披露 ページ9
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そこにあるのはひとつのソファと簡易ライト。
そのソファに白い男物のワイシャツだけを纏って寝転ぶ女とそこにやってくるスーツ姿の男がひとり。
男は嬉しそうに迎え入れる女に、見向きもせず身体を求めだす。
それに悲しくなるほどか弱い女の子じゃないの。甘えることだってできるけど、そんなしけた演技したくないの。
だってもう苦しいの。あなたがいるだけで、苦しくて息もできないの。
肌けさせられた白いシャツから覗く肌色と黒の下着が官能的で、刺激的。
「っぁ、せいや、」
「声出すな」
わざとあなたの名前を呼んで、わざと唇塞がせて、それがあなたの愛だと思うバカな女でしょ。
でもいいの。それでいいの。
「ねっ、もっ、はやくぅん、っ！」
「俺以外に抱かれんなよ」
「あたりまえっ、でしょぉ」
「Aっ」
「せっや、ん、あいしてるっ」
「もっと」
「あいしてるっ」
何度も何度も私だけが愛してるを呟くの。でもそれでいい。あなたの愛はこの体温。あなたの愛はこの首にかかる手の力。
ソファの背に隠れて行われる情事を見てるのは、たったひとつの間接照明だけ。
小さな電球だけが私たちを照らしてる。
こんな風に私の身体赤く染めるあなたは、あなたの身体を染めさせてはくれないのね。
「っ、はぁ、はぁ、はぁ、」
「んっ、はぁ、ん」
「っはぁ、風呂、行くわ」
ズボンをはきながら、女一人を残す男に手を伸ばすことなんてしない。
いいの。私だってどこかへ行ってやる。あなたなんて放って、いろんな男とよろしくやるのよ。
だからそんなことできないようにいっそ鎖でつないでほしい。
離さないでよ。離れないでよ。
「きらいよ、きらい」
それが無理なら、死んでみたい。
あなたにこの首絞められて死にたいわ。
「誠也」
「あ？」
「もう一回、抱いて？」
「は？」
「ね？」
「はぁ、しゃあないなぁ」
私の願い何一つ叶えてくれないあなたなんて嫌いよ。
だから抱いて。抱いて抱いて抱いて。
それからあなたの体温を頂戴。
くちびる塞いで、もっと撫でて。
あなたは私のものじゃないけれど、私はあなたのものよ。私のこの身体あなただけが触っていいの。
だからまた明日もここへ来て。
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彩(プロフ) - 龍太くんとの絡みが見たいです！ (2018年7月2日 20時) (
レス) id: eee4c66918 (このIDを非表示/違反報告)
ふなめろん(プロフ) - 丈一郎くんとのお話がほとんど似た内容というか表現、言葉でTwitterに載せられてますがaoiさんではないですよね(>_<)？大丈夫ですか？ (2017年6月28日 3時) (レス) id: 85cd6ef50d (このIDを非表示/違反報告)
ピンクジャスミン - お姉さんの名前が出ててビックリした。 (2017年3月31日 16時) (レス) id: e4efacc99d (このIDを非表示/違反報告)
ありさ(プロフ) - いつも楽しく読ませていただいています！毎回この通知がくるとワクワクします！私は主人公ちゃんがすきです！過去の話すごく気になります！ (2017年2月4日 13時) (レス) id: 0de130e4a5 (このIDを非表示/違反報告)
らびっと(プロフ) - いつも楽しく読ませていただいてます！主人公ちゃんの過去の話？(少し触れていたやつ)を回想として見たいです！ (2017年2月2日 9時) (レス) id: 20d02c6305 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：aoi
| 作成日時：2016年12月28日 19時
