▽内緒の話2 ページ35
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A「とりあえずファンの子らしいよん」
石澤「は？知らんわ。こんなファンいらんし」
毛利「ごめんけど、2度とこいつに近づかんといて。」
「なっ、そ、そんな！」
「なんで？！なんでその子ばっかなん？！」
「そ、そうやん！てか、ジャニーズに女とかいらんし！邪魔なだけやん！」
石澤「はぁ。ほんまうざいねんけど。邪魔なんは」
A「邪魔かどうかあんたらに決められる筋合いないねんけど。じゃあさ、あんたらもジャニーズ入れば？」
「そ、そんなんできるわけないやん！」
A「なんで？」
「それは、」
A「ああ、そうやんな。まず見た目的に無理よな。そんな化粧で塗り固めた作り物の顔じゃ入れるわけないか」
入る隙間なんてどこにもない。
怖い。ファンの子がじゃない。Aさんが。威圧的で、圧倒的で、絶対的。
この人に勝てる人なんていないんじゃないかって思ってしまう。
A「なぁ、血が出るほど踊り続けたことある？寝る間もなく働いたことある？仲間から裏切られたことある？ないやろ？こっちは人生かけてこの仕事選んでんねん。二度と関わってくんな」
ない。ないよ。血が出る前に止めてくれる人がいた。ちゃんと寝ぇやって毛布を渡してくれる人がいた。みんな優しかった。みんな守ってくれた。
私、甘やかされてしかない。
A「さて、集合時間遅れるから行かんとなぁ。はれとわでももちゃんよろしくー」
福井「Aさん！」
Aさんに駆け寄る宏志朗くんの背中を眺めてた。
振り向いたAさんは怒ってるみたいな顔して宏志朗くんの肩を叩いた。
少し会話をして、困ったように笑うAさんはすごく嬉しそうに見えた。
叶うものなんてなに一つ見つからなくて、涙が溢れて止まらなくなった。
ああ、これが失恋だ。本当に、本当に、一生叶うことのない恋なんだって思い知らされた。宏志朗くんの優しさに小さな希望を勝手に持って、自分を支えてたんかもしれん。
石澤「もも？どした？怖かったなぁ。行ける？」
毛利「おんぶしてったろか？」
もも「…なぁ」
石澤「ん？」
もも「んーん、なんでもない！びっくりしただけ！ごめん！行こう！」
言えない。そんなこと言えるわけない。
晴太郎だけには絶対言えない。
この苦しさを隠すことは、間違いなのかな。
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彩(プロフ) - 龍太くんとの絡みが見たいです！ (2018年7月2日 20時) (
レス) id: eee4c66918 (このIDを非表示/違反報告)
ふなめろん(プロフ) - 丈一郎くんとのお話がほとんど似た内容というか表現、言葉でTwitterに載せられてますがaoiさんではないですよね(>_<)？大丈夫ですか？ (2017年6月28日 3時) (レス) id: 85cd6ef50d (このIDを非表示/違反報告)
ピンクジャスミン - お姉さんの名前が出ててビックリした。 (2017年3月31日 16時) (レス) id: e4efacc99d (このIDを非表示/違反報告)
ありさ(プロフ) - いつも楽しく読ませていただいています！毎回この通知がくるとワクワクします！私は主人公ちゃんがすきです！過去の話すごく気になります！ (2017年2月4日 13時) (レス) id: 0de130e4a5 (このIDを非表示/違反報告)
らびっと(プロフ) - いつも楽しく読ませていただいてます！主人公ちゃんの過去の話？(少し触れていたやつ)を回想として見たいです！ (2017年2月2日 9時) (レス) id: 20d02c6305 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：aoi
| 作成日時：2016年12月28日 19時
