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『佐久間さんね、今めっちゃ泣きてぇ気分なの！ お願い付き合って！』
と言われてやってきたさっくんの家で、さっくんが泣きたい時に観るらしいアニメを鑑賞中なわけで。
隣ではズビズビと鼻を鳴らしてる鼻たれ小僧がいらして、じーっと隣を見れば「なんれだよ〜っ」て、私が表情筋一つ動いてないことを抗議されている。
知るか。
佐「う”う”っ、ああっ、やべぇよぉぉこれ何回観ても泣けるじゃぁぁんっ」
「そうなんだ」
佐「なんで泣かねぇんだよ！ 普通泣くのよこれ！」
ティッシュを渡してやれば、「ありがと！」て怒りながら言われる(笑)
「…感情、置いて来ちゃったのかも、病室に」
パパを見送る時、泣いたり逆に笑顔だったり、怒ってる人も居る中で私はどこか他人事だった。
病室の隅で壁に背中を預けてカーテンの閉まった窓を見つめてた。
あの時置いてきたんだ、きっと。
さっくんの手が私の頬をびにょーんと抓って伸ばした。
ピキっと走る痛みに、少しイラッとした。
「…いひゃい」
佐「なら泣けバカ。ほら痛いっしょ？」
「…泣かない」
すると更にびにょーん、て。
だから痛いっつーの！
べしっとさっくんの手を叩いて辞めさせると、彼はそのまま俯いて顔を上げないから「え、大丈夫？」と頭を撫でてみる。
そんなに強く叩いてないのに。
佐「っ、バカ…。泣けよなぁ……お前が泣かねぇから、っ…俺が泣くしかねぇじゃんっ！ううっ、くそっ！」
「……さっくん」
ボロボロと泣く彼を見て、私の分もいっぱい泣いてくれたことに、私の心は救われたんだよ。
.
仕事帰りの電車の中で珍しい翔太がずっと起きてる。
腕を組んでソワソワしてる感じが気になるなぁ。
「なに？」
渡「…別に」
「なんか怒ってんの？」
怒らせるようなことしたつもりはないんだけど、学生の頃から何かと私は翔太をイラつかせる天才らしいの。
ちょっとしたことで突っかかってくるから、ある日それに対抗するようになったら不仲説が流れたのは懐かしい話だ。
渡「……なんか、食いに行くか？」
「……なんだお腹減ってイラついてたのか」
渡「ばっ……ちげぇわ。俺じゃなくて！最近ちゃんと食えてんの？」
「……食べてるよ」
渡「いや、その間が嘘じゃん！」
うわ、また面倒くさそうな顔をして。
渡「わかれよ。この後は俺にくれってことじゃん」
小さく「これでも心配してんの」て、なんだそれ。
柄にも無くキュンとときめいてしまった。
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みぃ(プロフ) - TwitterのDMを送らせていただいためぐみと申します。最近SnowManを知って、一気に読み進めてきました。切なくて涙がとまりません(>_<)続きも楽しみに読ませていただきます。 (2022年12月25日 19時) (
レス) @page47 id: 6ed58a0011 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきんこ(プロフ) - あきさん» コメント、リクエストありがとうございました！遅くなってしまってすみません。ほんとはもっと賑やかものがいいかなって思ったんですが終盤なので、作品と絡めたら暗い感じになってしまって(汗)ちょっとでも楽しんでもらえていたら嬉しいです！ (2021年9月4日 18時) (レス) id: bf817d2202 (このIDを非表示/違反報告)
あき(プロフ) - ゆきんこ様、こんばんは☆ﾘｸｴｽﾄ、ありがとうございました♪ﾒﾝﾊﾞｰさんの反応はどんな感じなのかなって、完全な思いつきだったので、こんなｽﾃｷなお話にしていただき、感謝しかありませんv(￣ー￣)v ありがたや〜☆ (2021年9月3日 18時) (レス) id: 4aac9fb6a0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆきんこ
| 作成日時：2021年8月17日 13時
