会議(緊急)1 ページ17
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何年か前、いのちゃんと話してから二人の距離はぐっと縮まって
ちょくちょくご飯に行っては情報交換するようになった。
りょうすけのことを話したり、いのちゃん達の話を聞いて勉強させてもらったり
そのうち、いのちゃんのフォローがいつでもできるように自然と一緒に過ごすようになっていった。ほら、体調は手に取るようにわかっちゃうからさ。
前に僕が悩んでいたことだけど、まだ僕たちは若いし可能性が沢山ある
何よりアイドルのりょうすけをずっと見ていたい。りょうすけの夢を叶えて欲しい。
ということが、僕の一番の望みだって気付けた
りょうすけにはキラキラしててほしい。出来るだけ長く笑っててほしいから
勝手ながら、意識しなくても距離を置いて過ごすようになってしまった
最低限、僕しか気づけない体調不良のときだけ、助けてあげてた
絶対に邪魔をしたくない。
なんなら、僕がいて影響が出るくらいなら仕事だって犠牲にしてもいい
そんぐらいの覚悟だって伝えたときに、いのちゃんは僕の決めたことを理解してくれた。
多分納得はしてなと思う。実際に、俺ならそこまで求めないけどなーなんて言ってたけど
きっといのちゃんも相当なぶっ飛んだ覚悟を決める人だから
なんとなく否定はできなかったのかな
なんて、言ってる場合じゃないよね
今日、まさにいま僕たち2人にはなんとも言えない緊張感がはしった
だって、あれは明らかに ヒート
ついに、きてしまったね
多分トイレにでも行って薬を飲んでるんだと思うけど
変な輩に見つからないで帰ってこれるか、気が気じゃない…
でも、この楽屋の雰囲気で様子見てくるなんてあまりにも不自然だし
いのちゃんもかなり焦ってるみたいだから
すぐさまLINE
「今日の帰り、りょうすけがマネージャーに送ってもらえるか確認して
あと、この仕事終わったらいのちゃん家行くから」
ついにきてしまったね
あーあ、どうしよう
とりあえず今日の収録は離れてたほういいんだよね、、、？
はあーわかっていたことだけど
実際になってしまうと、なんとも言えない気持ちになるね
ほんとだったら僕が一番に声をかけて
助けたいのに
なにもかもはじめての彼はセオリー通りに
たぶん不用意に他人に近づかないという選択肢をとるに違いないし
αである僕が近づくなんてことはあってはならない
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作者名：princes77599687 | 作成日時：2020年9月28日 19時
