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利吉side
『聞き込み？』
利吉「……あぁ、そうなんだ」
Aの淹れてくれたお茶を、一口啜る。
利吉「ちょっと仕入れたい情報があってね。
とある城の近辺の町や村で、聞き込みをするんだ」
ひとりでふらふらとするよりも
夫婦役なんかで自然体を装い、
買い物ついでに、なんて流れで
情報を引き出す方が怪しまれない。
それで、適任はいないかと
忍術学園へ来てみたというわけだ。
利吉「……と話していたら、
父上が張り切っちゃってね」
伝子さんに化けたかと思えば、
私を連れて行きなさいよ！と言われ。
本当、悪目立ちするだけなんだよ。
『それで逃げていたんですね』
利吉「そうそう。それでAの部屋に飛び込んで、
やっと撒いたってわけだ」
『なるほど。それにしても利吉さん。
忍術学園は中期のお休み中なので、
生徒たちは実家に帰っている子が多くて』
あ、そうだったのか。
どおりでいつもより静かだと……
それなら諦めて、ひとりで向かうか……
忍の知り合いに声を掛けるかだな。
誰かいたかな、と考えていると、
『私じゃ……駄目ですか？』
利吉「え？」
とても小さな声だったので、思わず聞き返してしまった。
Aは縮こまったように、
そしてもじもじと恥ずかしそうに。
『……利吉さんと一緒に行っちゃ駄目？』
◆◇
『……利吉さん？』
利吉「はっ、……うん、起きてる」
いかん。呆然としていた。
いつも私の仕事を理解してくれているA。
いつも私を、いってらっしゃいと送り出し
おかえりなさいと迎えてくれる。
長期忍務のときなんかは、
寂しそうな表情を浮かべることもあって。
そんなAが、
『ごめんなさい。
遊びじゃないのは重々わかっています。
でも、利吉さんと一緒にいたいって思って……つい』
こんなこと言うなんて！
もちろん、もちろん良い意味で！
可愛い、可愛い。
あぁ可愛い。
利吉「いや、あの……とりあえず」
『はい』
めちゃくちゃ高ぶっている気持ちを、
まず落ち着かせなければ。
そのためには、この可愛いAを。
利吉「抱きしめたい」
『へ』
Aの返事も聞かず、強く抱きしめた。
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llmz(プロフ) - 初めましてこんばんは。目をギンギンにしながら楽しく読ませて貰いました。そしてもっと読みたいです！お忙しいと思いますがこれからも続いていくことを応援しています。いつか母上に紹介するお話も読んでみたいです笑更新楽しみにお待ちしています！ (2023年3月25日 1時) (
レス) @page41 id: ea241ee2a1 (このIDを非表示/違反報告)
ぴすこ(プロフ) - はなさん» お返事ありがとうございます！！読めましたー！！はなさんの書く小説はどれも好きでほとんど読んじゃいました！これからも応援してます。頑張ってください！！ (2022年10月22日 7時) (レス) id: 8dcb23a883 (このIDを非表示/違反報告)
はな(プロフ) - ぴすこさん» 読んで頂きありがとうございます！早速ですが、こちらの設定はどうされているでしょうか？ご確認お願い致します！→→「マイページ」の「設定」から、下の方にいくと「コンテンツの設定」→ 「R18コンテンツフィルタ」があります。お手数ですが宜しくお願いします。 (2022年10月19日 21時) (レス) id: 1cb0e453a9 (このIDを非表示/違反報告)
ぴすこ(プロフ) - はじめまして！コメント失礼します。よるのおあそびを読みたいのですが、検索しても作者の作品全表示を押しても出てきません。どうすれば読めますか？ (2022年10月19日 21時) (レス) id: 8dcb23a883 (このIDを非表示/違反報告)
はな(プロフ) - Moonさん» お返事遅くなりました！なんて嬉しいお言葉…！更新遅すぎてすみません😱どれだけ続けているのかというお話ですが、私にも終わりが見えません(笑)とにかく更新頑張ります！コメントありがとうございます！！ (2022年10月10日 23時) (レス) id: 1cb0e453a9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はな
| 作成日時：2022年1月19日 0時
