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土井side
『おなかいっぱいです』
お茶を飲んで、Aさんは一息吐いた。
土井「今日はありがとうございました。
医務室を預かってくださって」
『いいえ。お役に立てたなら良かったです』
あの後も医務室には生徒たちが溢れていたようだ。
優しいAさんの手当てを受けたり、
話したいために。
ごちそうさまをして、食堂から庭に出た。
辺りはすっかり夜を迎えている。
土井「女湯は今の時間が空いているそうですから、
ゆっくり浸かってきてください」
今日は疲れたでしょう、とAさんに入浴を勧める。
元気な返事があると思っていたら、
Aさんは立ち止まって下を向いた。
土井「？……Aさ、」
『ねぇ……半助さん』
少し小さな声で。
Aさんはぽつりぽつりと話し出す。
『……もう少し、くだけた話し方が良いです。
なんだか遠く感じちゃって……こ、恋人なのに』
思わず目を見開いた。
あの、Aさん。
相変わらず……うん、とくに今
可愛すぎるんですけど。
迷いながら話しているのだろう。
伏せた目は、なかなか私を見なくて。
学園内ではとくに、Aさんは私の恋人だ！と
言うわけにもなかなかいかないので、
いつも以上に他人行儀というか……
そんな話し方になってしまっている気がする。
土井「……すみませ……ごめん、
寂しい気持ちにさせてしまって」
Aさんは、おずおずと私を見上げた。
『ううん……私こそ、
大人気ないこと言ってごめんなさい』
そんなことない。違うんだ。
土井「嬉しいです。そうやって、
思うことを言ってくれるの」
『……うん』
土井「……私も風呂を済ませてくるから、
その後……嫌じゃなければ、
Aさんの部屋に行きたい、んだけど」
ものすごく勇気を出して言ったのだけれど、
それは悟られないように、スマートに。
パチパチと何度か瞬きをして、
こくりと頷くAさん。
赤く染まった頬がとても可愛かった。
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はな(プロフ) - 舞美さん» 舞美さん、初めまして！読んでくださって、ありがとうございます！！そう言ってもらえて感激です…だいぶキャラ崩れしていると思うんですが、お許しください。これからも更新頑張ります！コメントありがとうございます:) (2021年5月4日 23時) (
レス) id: f70efdef00 (このIDを非表示/違反報告)
舞美(プロフ) - はなさんの作品大好きです｡土井先生といい利吉さんといい、、私徳でございます、、。これからも応援してます！ (2021年5月3日 21時) (レス) id: 762e6989c9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はな
| 作成日時：2021年4月18日 15時
