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土井 side
そうだ、Aさんは隠し事ができない。
顔に、態度に出るんだけれど、
いや、実際そんな激しく高揚したりはしないから
わかりにくいかもしれないけれど。
私にはわかるのだ。
『……好きだと、言われました』
やっぱりそう、彼女は隠せずに正直に。
留三郎がAさんを好きだって？
それは知らなかった。
伊作のように、"姉"のような存在だと思っていた。
いつ？どこで？どんなふうに？
どんな返事をしたの？
土井「………いつ、ですか？」
『半助さんが出張に行ってるときです』
自分のいない間に、そんなことが。
そのときはまだAさんと恋人関係ではないし、
私がとやかく言える立場ではないんだけれど………
だけど、やっぱり悶々とする。
『怒らないで』
土井「怒ってないですよ……妬いてるだけ」
遠慮がちに私の指を数本握る。
『あのとき、私の気持ちはぐちゃぐちゃで。
半助さんに会えなくて寂しいのに
気持ちが溢れそうなのに、認めるのが怖くて』
半助「気持ち……？」
するとAさんは、じっと私の目を見つめた。
『うん、半助さんが好きって気持ち……
そんな私の背中を、
食満くんが押してくれたんです』
早く認めろ、バカ女って！
そう言われたと、Aさんは笑った。
Aさんにバカとは……
だけど、そう話すAさんはなんだか嬉しそうだ。
『だから私は……
半助さんに好きな人がいるとしても。
苦しくて、辛くなったとしても。
……半助さんに気持ちを伝えられたの』
だから、留三郎には感謝しているのだと。
土井「そう、だったんですね」
『ごめんなさい、
隠すつもりも何もなかったんですけど』
土井「いいえ、私こそごめんなさい」
だけど、だけど
貴女は私のものだと、確かめたくて。
貴女は私のものだと、実感したくて。
土井「……抱きしめても、良いですか？」
『だっ……、き、聞かれると恥ずかしいですね』
頬を染めて、もじもじする姿が可愛い。
土井「おいで」
握られていたを指を解いて、
しっかりと手を握って身体ごと引き寄せる。
土井「ありがとう。
好きになってくれて、伝えてくれて」
私も、たくさん伝えるから。
すうっと、悶々とした気持ちが晴れていく。
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はな(プロフ) - 舞美さん» 舞美さん、初めまして！読んでくださって、ありがとうございます！！そう言ってもらえて感激です…だいぶキャラ崩れしていると思うんですが、お許しください。これからも更新頑張ります！コメントありがとうございます:) (2021年5月4日 23時) (
レス) id: f70efdef00 (このIDを非表示/違反報告)
舞美(プロフ) - はなさんの作品大好きです｡土井先生といい利吉さんといい、、私徳でございます、、。これからも応援してます！ (2021年5月3日 21時) (レス) id: 762e6989c9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はな
| 作成日時：2021年4月18日 15時
