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you side
ふぶ鬼「Aさん、何か良いことでもあったの？」
『おふっ』
久々に遊びに来たふぶ鬼くんの言葉に、
私は湯呑みを倒した。
山ぶ鬼「やだぁ！」
『ごごごめんっ』
机に溢れたお茶を拭きながら、
私は溜め息を吐く。
あの日からお互い忙しくて、全然会っていない。
幸せなはずなのに、寂しくて寂しくて。
あの気持ちが通じ合った日は
現実だったんだろうかと疑ったりして。
なにせ、実感が湧かないんだから。
まぁあの日を思い出して、布団の上でごろごろ転がるのが毎晩の恒例行事なのだけれど。
山ぶ鬼「Aさん、百面相して気持ち悪い」
『うっそ、本当？』
自分の頬をむにっと引っ張る。
ふぶ鬼「あは、変な顔！
あ、今日は何を作っているんですか？」
ふぶ鬼くんは私の手元を指差した。
いろんな薬草をすり潰して混ぜて、
入れ物に詰めて出来上がり。
『見た目は悪いけど、これを患部に塗って
上から布を当てると良いのよ。
そろそろ乱太郎くんが取りにくる時間かな』
ふぶ鬼「乱太郎が？！」
山ぶ鬼「久しぶりね！」
そうか、この子たち仲が良いんだっけ。
いいなぁ、嬉しそう。
私も半助さんに会いた………
乱太郎「Aさん、こんにちはー！」
ぼんやり考えていると、
元気よく開かれた板戸に驚いた。
『はははいっ、こんにちは乱太郎くん！』
乱太郎「……どうしたんですか？そんなに驚いて」
『なんでもないのよ！
はい、新野先生に頼まれていた物！』
恥ずかしくって、
誤魔化すように薬を乱太郎くんに渡した。
乱太郎「ありがとうございます！あと、これ」
乱太郎くんは私に綺麗に折り畳まれた手紙を渡した。
乱太郎「どうぞ宜しく、だそうです。
あ、ふぶ鬼に山ぶ鬼も来てたんだね」
久しぶり、と会話を弾ませる三人の隣で
私は手紙をぱらぱらと広げた。
〜次の休み、出かけませんか？
迎えに行きますから、待っていてください。
次こそは遅刻しません。
きちんと時間どおりに。
Aさん、好きです。〜
『ぶっ……』
ふらっと目眩がした。
鼻血か何か出てないかしら。
乱太郎「本当どうしたんだろうAさん」
山ぶ鬼「ずっとあんな調子だから大丈夫よ」
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はな(プロフ) - 舞美さん» 舞美さん、初めまして！読んでくださって、ありがとうございます！！そう言ってもらえて感激です…だいぶキャラ崩れしていると思うんですが、お許しください。これからも更新頑張ります！コメントありがとうございます:) (2021年5月4日 23時) (
レス) id: f70efdef00 (このIDを非表示/違反報告)
舞美(プロフ) - はなさんの作品大好きです｡土井先生といい利吉さんといい、、私徳でございます、、。これからも応援してます！ (2021年5月3日 21時) (レス) id: 762e6989c9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はな
| 作成日時：2021年4月18日 15時
