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you side
茶店を出て、食満くんの少し後ろをついて歩く。
さっきから、とりあえず私の店の方面へ
歩いている様子だけれど、
あれから何も話さない食満くんに、
どうしたら良いのかわからない。
『ねぇ食満くん。何を、話すの』
それでも私の質問には答えないで、
ただ前を歩く食満くん。
いまだにゆらゆらする視界が嫌で
目を擦ろうとすると、
ぽたりと涙が手の甲を伝った。
何泣いてんの、私。
食満「……じゃぁ俺も聞くけど」
『な、なに』
ぴた、と足を止めて食満くんが振り返った。
何を言われるのかと身構えてしまう。
食満「それ、恋煩いってやつ？」
思わず目を見開いた。
恋煩い。恋煩いって。
恋するあまりの悩みや気のふさぎ……
恋の病と言われるあれ？
『わ、私、恋煩いなの？』
食満「いや、知りませんけど……
でも、心当たりはあるんじゃないんですか？」
心当たりって、心当たりもなにも。
食満「何でそんな泣いてるんですか。
土井先生に会えなくて寂しいから？」
『ちっ、違うよ。そんなの……』
会えなくて寂しい、なんて
私の勝手な一方的な気持ちだし
半助さんに好きな人がいるのが嫌とか
以前恋人がいたなんて嫌とか、勝手すぎる。
土井先生にとって、私なんて……
うん、だからこの気持ちには蓋をしよう。
………なんて、できなくて。
溢れそうで溢れそうで。
だから、会いたいのに会いたくないの。
食満「……俺も最近、恋煩いなんですけど」
『へ？そ、そうなの？』
食満くんは目の前まで来ると、
私の目尻に溜まった涙を指ですくった。
食満「……Aさんのこと、
好きだって言ったらどうする？」
食満くんから、まさかの言葉が発せられた。
『か、からかわないで』
とん、と食満くんの胸を押す。
食満「からかってなんかない。
好きだ。出会ってからずっと」
食満くんの真剣な顔に、
頭が爆発しそう。
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はな(プロフ) - 舞美さん» 舞美さん、初めまして！読んでくださって、ありがとうございます！！そう言ってもらえて感激です…だいぶキャラ崩れしていると思うんですが、お許しください。これからも更新頑張ります！コメントありがとうございます:) (2021年5月4日 23時) (
レス) id: f70efdef00 (このIDを非表示/違反報告)
舞美(プロフ) - はなさんの作品大好きです｡土井先生といい利吉さんといい、、私徳でございます、、。これからも応援してます！ (2021年5月3日 21時) (レス) id: 762e6989c9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はな
| 作成日時：2021年4月18日 15時
